新型コロナウイルス感染症対策のための休校が続いている。横浜市立鴨居中学校の齋藤浩司校長は企業のオンライン会議などで使用されるアプリ「Zoom」を活用して、9日からオンライン保護者会(懇談会)を定期的に開催している。
「こんな時でも学校側として何らかの方法で生徒に寄り添い、様々な思いを伝えたい」という考えを同校PTAに相談し、了承を得て始まったのがオンライン保護者会だ。初回は9日。午後1時から30〜40分程度の時間だったというが、生徒と一緒、勤務先から、音声のみなど様々な保護者約30人が参加した。
保護者会の基本的な話題は自宅待機中の生徒の様子について。体調面や学習面について齋藤校長から問いかけ、保護者が答えていく方式。会話の中で齋藤校長が感じたのは「これまで経験したことのない状況の中で生徒も保護者も戸惑っている」ということに加えて「(家庭によって差はあるが)生徒がストレスを抱えている」ということだ。こうしたストレスや不安を少しでも解消しようと実施時間を変えるなどしながら回数を重ねている。齋藤校長は「どうしてもずっと家にいると情報が入りづらい。オンラインでつながることで、他の家庭の状況など情報共有ができるのがメリット」と話す。
朝礼動画メールで
齋藤校長は3月3日から「朝礼動画」を続けている。市立小中学校の一斉休校が発表されたのは2月27日。「休校までの期間が短すぎた」と振り返る齋藤校長。生活リズムを乱さないことを目的に学習面のアドバイスや生徒への励ましといったメッセージ動画を撮影。保護者へのメールにURLを添付して送信しているという。9日には新任教諭を動画で紹介した。
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