緑消防団団長に着任した 露木 健造さん 十日市場町在住 69歳
”人のために”前に出る
○…昨年50周年を迎えた緑消防団を率いる立場となった。日頃の訓練には余念がない。地道な活動も多い。だが、「防災知識を得ることで、自分自身や家族、大切な人を守れる」と消防団活動の大きな魅力を伝え続ける。コロナ禍で不要不急の外出を控えてもらおうと、団員で地域住民に呼びかけを行うなど、柔軟な組織運営を心掛けている。「何か役に立てないか」。そんな思いで毎日の歩みを進めている。
○…緑区生まれ。まだ里山だった霧が丘を駆け回って遊んでいた記憶が今も残る。機械いじり好きが高じて工業高校卒業後、自動車整備業の道へ。「いつかは自分の店を持ってみたい」と、会社員時代から心に決めていた。30代の頃に独立。「車は人の命を預かる乗り物。ミスは絶対にあってはならない」。(株)霧が丘ガレージを立ち上げ、強い使命感を持って働いてきた。
○…消防団への入団は「お世話になっている地域に貢献したい」という思いからだった。そんな”人のために”という思いは、加入している横浜緑ロータリークラブの活動でも存分に生かされている。仲間と一緒に、東日本大震災の被災地へ支援物資を持っていったことも。「たいしたことじゃないよ」と謙遜する姿勢を見せるが、やはり足は自然と前へと出る。
○…自宅には、様々な人が集まって楽しめるようにと、バーベキュー施設を作った。「1人よりもみんなで楽しみたいよね」と笑顔を見せた。趣味の旅行に行く際に癖付けていることがある。それは、避難経路を必ず確認するということだ。「災害はいつ起こるか、本当に分からない。だからこそ、平時からしっかりと備えることが最も大切だ。区民の安全、安心を守りたい」と真剣な眼差しで語った。
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