長津田町在住の土谷宗玄さんがこのほど、一冊の絵本をまとめあげた。
土谷さんは現在、都筑区内の中学校で教員を務めている。過去には、小学校教員も務め、ダンスの指導や陸上競技部顧問などとして、多くの子どもと深く関わってきた。
小中学校を卒業していった教え子は、中高生などになり、卒業後も多くの悩み相談を受けてきた。内容は「進路」や「人間関係」など様々。中には、社会人となって就職先の企業で受けた理不尽な扱いを相談されたこともあるという。
卒業生から相談を受けていく中で、単にその場でアドバイスするだけではなく、自身が伝えたい思いを一冊の絵本にまとめて手渡しすれば、教え子のためになると考えた。
昨年、同様の思いから、詩集を仕上げた。詩だけでなく、イラストでも伝えたいと、約3カ月かけて今回は絵本にまとめあげた。
生き方についてのメッセージが綴られた絵本のタイトルは「いきる」。自身が描いたイラストや伝えたい言葉が多数盛り込まれているという。
今後、同窓会などで卒業した子どもたちに会う時に直接手渡ししていくのだという。「絵本にすることで、繰り返し読んでもらうことができる。高い壁にぶつかったりするなど生き方に悩んだ時に絵本を開いてほしい」と土谷さんは話した。
また、「子どもたちに前を向いてもらえるような絵本を作ることは私の大きな夢だった。いつまでも夢を追いかけている姿勢を自分自身も示し続けたい」と笑った。
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