星槎学園中高等部北斗校星槎吹奏楽団は、毎年野球部の応援のために練習を重ねていた。だが、今年は、応援する場が失われてしまった。
新型コロナウイルス感染拡大の影響により「第102回全国高等学校野球選手権(夏の甲子園)」とその予選を兼ねた神奈川県大会の中止が発表されたのは5月20日。その後、代替大会の開催が決定したが、無観客での開催であるため、応援できない。
団員は、約40人。首都圏の星槎グループの学校に通う中学1年から高校3年生で構成されている。例年は、月に2回から4回程度、星槎学園中高等部北斗校(十日市場町1726の4)に集まって練習していた。
コンクールなどを目指す吹奏楽部が多いなかで、同団は”仲間のための音楽”をモットーにしている。そんななかで特に力を入れているのが野球部の応援だった。
団長の冨久美海さん(17)は高校1年生から毎年野球部の応援をしてきた。冨久さんは「昨年、力強く応援できた。今年は、さらに練習を重ね、気合いのこもった応援をするつもりだったので、残念」と肩を落としていた。また、鈴木昭天顧問は「応援も年々形になってきていた。冨久さんには、団を引っ張ってきてもらった。最後の夏がこのような形で残念だ」と唇をかんだ。
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