乳がんの体験者、その家族や友人らが演劇のワークショップに9月からみどりアートパークで取り組んでいる。
発案したのは、自身も乳がんを経験した脚本家・演出家の鹽野(しおの)佐和子さん。ワークショップでは、発声の練習や滑舌をよくする方法など、演劇の基礎を幅広く学んでいるという。指導に当たるのは、プロの演出家や俳優、音楽監督らだ。
医療ラブコメディを上演
希望者は、来年の3月20日と21日に同施設で上演されることが決まった創作劇「ブレストウォーズ 恋する標準治療!〜女の胸はときめくためにある。」にキャスト・スタッフとして出演することもできる。
同作は、横浜を舞台として、48歳の平凡な女性が乳がんの告知を受けた後、治療しながら成長していく姿を描く医療ラブコメディだ。
「リアリティを伝えたい」
ワークショップは、全10回で、12月まで行われる予定。4回目となった10日は、発声練習を終えた後、劇のクライマックスで歌う曲の練習を行っていた。
3月の創作劇に出演することを決めた中山由紀子さん(56)は、2013年に乳がんを経験している。演劇は未経験だが、「プロのように演じることはできないかもしれない。でも、乳がん経験者だからこそ、リアリティを持って、伝えられることがあるはず。本番まで練習に励みたい」と意気込みを見せた。
鹽野さんは「少しずつみんな、上達している。乳がん体験者だからこそ、自分の心の中からセリフが出ている。本番が楽しみ。多くの人に見に来てほしい。特に、乳がん体験者には、前をむくきっかけになると思う」と笑顔を見せた。
参加者を募集中
ワークショップは残り6回で、17日、31日、11月7日、14日、28日、12月12日に行われる予定だ。時間は、すべて午後1時半から4時。体験料は2860円。受講料は、5回分で14300円(シニアや中高生割引あり)。詳細はHPで確認を(「ブレ恋」で検索)。
問い合わせは、ブレ恋制作実行委員会事務局【電話】090・1262・5520(一宮さん)か、【メール】ticket@brekoi.comへ。
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