新型コロナウイルスの影響で緑区では区民まつりなど様々なイベントが中止となっている。Withコロナの現状や課題、地域のつながりづくりなどについて、岡田展生緑区長と井上敏正緑区連合自治会長会会長による特別対談が実現した。
状況と課題について
岡田区長「区民祭りをはじめ、地域の夏祭りや盆踊りなど様々なイベントが中止になり、非常に残念だと感じています。またコロナ禍の中、自粛で皆さんが家に閉じこもってしまい、経済活動や社会活動が回っていないということが課題かなと思っています」
井上連長「地域の大小イベントが軒並み中止になってしまった。経済的なことについても、生活困窮において社会福祉資金の申請が昨年までは年間2〜3人の申し込みであったものが、それが今年は1000件を超えたとも聞いている。区民の皆さんも苦労なさっているのだとわかる」
岡田区長「数字にも表れているという感じです。一方で、区内の施設なども自粛で半分しか使えない状況から徐々に緩和して社会活動を回していこうという動きになってきている。そういうことも区民のみなさんにお伝えしたい。また、高齢者の方は家にこもって運動が少なくなり、フレイルになっているので、外に出てもらうとか家の中で体を動かしてもらうとか区としても発信して健康管理して頂ければと思っている」
井上連長「高齢化社会で緑区の高齢化率が高くなっている。今まで高齢者向けの活動は色々あったのだがコロナで一切できなくなってしまった。健康について非常に心配だ。それと同時に経済体制が崩れてきている中で、特に女性や非正規の仕事がなくなっていてプラスではなくマイナスの方向に傾いている。地域としてプラスの方向にするにはどうしたらいいか、みんなで考えていかねばならない」
岡田区長「まさにその通り。新たな生活様式に我々も慣れないとならない。コミュニケーションの取り方というのも皆さんと一緒に新たな日常を作り上げていかないとならないと思う」
井上連長「長津田自治連合会内の若い住民が多い地域ではオンラインで自治会の会議をやっている。今後こうした形態が増えていくのでは。高齢者にとってはオンラインはとっつきにくいが新しい形態を取り入れないといけない。行政に支援、協力して頂けたらありがたい」
岡田区長「我々もオンラインで会議をすることが多いが、慣れというのもあると実感している。9月の横浜市補正予算でも地域の方々のオンライン対策予算をとっている。ぜひ活用して頂きたい。その他追加の経済対策をあげているところ。中小企業の補助金も補正を組んでいる。ICTを活用した地域の取り組みについても打ち出していく。区としても様々な情報を伝えていくとともに地域の方々と一緒に地域のつながりづくりに向けた取り組みを進めていきたいと思っている」
区民まつりについて
岡田区長「今回区民まつりを中止としたが、来年の開催に向けて区としても検討を始めている」
井上連長「来年開催をするためには今からの準備が必要。多方面からの意見聞きながら、今までと違うやり方を考えなければならない。区民まつりは小さい子どもの参加が増えている。子どもの希望や夢を摘み取ってはならない。私たちがみんなで考えて一番良い方法を考えなければ」
岡田区長「区民まつりは子どもの成長を見守ったり、若い人と交流して地域の絆が生まれる、顔が見える、経済が回るなど様々な意味がある。来年はぜひ開催したい。感染症予防には手洗いマスクは地味だが我々ができる一番強いと取り組みだと考える」
災害時について
井上連長「もしコロナ禍で大きな地震が発生したら大変。緑区内には22カ所の地域防災拠点があるが、例えばいぶき野小では200人収容できたが感染予防の影響でそんなに収容できない。どうしたらよいかまだ我々には迷いがある。収容できずに溢れた人をどうするか。学校施設は子どもが学ぶ場所なので、自由に使うことはできない。自治会館で対応しようと考えてはいるが、その点も行政と話し合いできれば。また、昨年度の台風では避難所でペット問題が課題となった。家族の一員であるペットを連れてくることをどう考えるか検討が必要」
岡田区長「行政としても地域のみなさまとよく話し合わなければと思っている。ペットを飼っている人も考えてほしい」
井上連長「一番大事なのはペットを飼っている人とそうではない人とが互いが理解しあえることだと思う」
井上連長「コロナの影響で経済が落ち込んでる。ということは横浜市の財政も落ちる。その中で、緑区に必要だと思うことはやってほしい」
岡田区長「まずは地域の絆を守ることが一番大切だと思っている。どんなに厳しい財政の中でも、優先順位をつけ一つひとつ対応したい」
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