障害者のアート展「ココロはずむアート展」が27日(金)までの期間、「アート屋わんど」(霧が丘3の25の2の205)で開催されている。計11の障害者施設などに通う約90人が絵画などを1点ずつ出展している。
同展の実行委員の中畝常雄さんは「地域の中で暮らす障害者のことをアートを通じて知るきっかけになる。また、既存概念にとらわれない作品がずらりと並んでいる」と話した。今回は、中畝さんもアートなのかどうか判断できない作品を並べるコーナーもある。また、作品の制作者を知ってもらおうと展示している作品のほとんどには、制作者の名前や顔写真などを添えている。
14日には、同展の報告会「作家を語る・作家が語る」が開催された。
作品の制作者が作品のことを語り、普段、接している施設の職員が制作者の人柄などについて語るイベントだった。
生活介護事業所「カプカプ竹山」の職員、海老原克憲さんは、知的障害のある金子由美さんのことを紹介。緊張した様子の金子さんだったが、海老原さんが「金子さんは明るくて、ムードメーカー」と紹介すると、笑顔を浮かべていた。
金子さんは、週に3回同施設に通って刺繍などの制作を行っている。今回は、その刺繍のこだわりなどを話していた。「刺繍が商品となり、お客さんの手に渡ることが喜びになっている」と海老原さんが説明。金子さんも「最初は作るのに苦労したけれど、段々とできるようになった。頑張って作っているので、是非、買いに来てほしい」と呼び掛けていた。
同展を主催する石井将隆代表は「楽しく、良い時間だった」とイベントを振り返った。
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