神奈川県赤十字血液センター(港北区)は16日、神奈川県花き園芸組合連合会と(一社)神奈川県園芸協会の2団体に対して所長感謝状を贈呈した。
神奈川県赤十字血液センターは昨年、新型コロナウイルスによる外出自粛などの影響で献血者確保が厳しい状況になったことを受け、献血協力者へ生花をプレゼントする「日赤献血キャンペーン」を8回(延べ10日)実施した。同キャンペーンに協力したのが、県内産花きの消費拡大のためのPRを図ることを目的とした2団体だ。
同血液センターによると、同2団体は30年以上に渡り母の日のカーネーションを同血液センターへ寄贈している。また、企業の在宅勤務や大学授業のリモート化によって企業・大学への献血バス配車中止が相次いでいるという。昨年4月から12月までの期間で予定されていた累計献血中止会場数は506にも上り、1月と2月でも約90会場で中止となっている。このように、献血者確保が困難な状況にある同血液センターと、生花需要が低迷する生産者とがタッグを組み、献血協力を呼び掛けたキャンペーンだ。
感謝状の贈呈では、同血液センターの藤崎清道署長より、同連合会内倉信夫会長と同協会長谷川勝行会長へ感謝状が手渡された。
藤崎所長は「昨年は血液センターとして最大のピンチと言っても過言ではなかった。コロナ禍で厳しい環境の中、約2000本の生花を寄贈して頂き、心からの支援に感謝したい」と述べた。
また、内倉・長谷川両会長は「神奈川県産の生花で少しでも献協力の役に立てたなら嬉しく思う。今後もできる限り続けていけたらと考えている」と話した。
昨年同連合会と同協会が寄贈した生花は以下の通り。
花の日のカーネーション600本、洋らん105本、バラ510本、ニューギニア、インパチェンス150鉢、ビオラ100鉢、バラ200本・花束50束、ゆり100本、ミニシクラメン100鉢。
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