神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
緑区版 公開:2021年5月13日 エリアトップへ

横浜市交通局での経験を生かし、「山下地区ささえあいバス」を運転する 松田 弘さん 北八朔町在住 82歳

公開:2021年5月13日

  • LINE
  • hatena

人に寄り添い、人を運ぶ

 ○…交通手段がなく、困っている高齢者らのため、地域住民が主体となり運行しているバス。ボランティアとして、現役時代の横浜市交通局での40年以上の経験を生かしハンドルを握っている。「決して、私だけの力だけではなく、みんなの協力があって走っているバス」と謙遜するが、「事故を絶対に起こさない」というプロ意識は今も現役時代と変わらない。「利用者さんからの『ありがとう』という感謝の声が尽きない」とやりがいを感じながら、ゆっくりとバスを走らせる。

 ○…横浜市生まれ。幼くして父親を病気で亡くした。終戦後、貧しく、食べることすらままならず。母親は女手一つで子どもたちを育てていた。中学校卒業後、市交通局へ。「貧しさから脱却したいと、必死に働いたね」。初任給はすべて母に渡したという。「早く、苦労をかけた母の役に立ちたかったから」

 ○…就職後、少年車掌を任された。「昔はバスにも車掌がいてね。若い人たちは知らないよね」とにこり。バス運転手になったのは27歳の時。事故を起こさないよう、仕事にまい進した。その後、事故の賠償担当を長く行った。毎日、頭を下げる日々。だが、負傷者の声を直接聞いてきたからこそ、事故の怖さを身を持って知っている。補償を行うため、法律など様々な知識を必死に学んだ。そんな長い経験があるからこそ「事故は絶対に起こさない」という言葉には重みがある。

 ○…定年後、北八朔上自治会長を務めるなど、地域活動にも熱心に取り組んだ。「何かをして、感謝の言葉をもらえるってうれしいこと」と実直な一言。「動きます」と発車時には大きな声がバス内に響く。「転倒して怪我をしてほしくないから」。人を思う気持ちはどこまでも強い。

緑区版の人物風土記最新6

高倉 徹さん

緑図書館の館長に着任した

高倉 徹さん

都筑区在住 60歳

4月18日

佐藤 俊明さん

緑消防団の団長に就任した

佐藤 俊明さん

十日市場町在住 66歳

4月11日

金成(かなり) 賢一さん

緑警察署長に着任した

金成(かなり) 賢一さん

区内在住 59歳

4月4日

薬真寺 麻美さん

「四季の森Enjoy Local Market」の運営に携わるほか、中山で「エンリッチザハートマルシェ」を主催する

薬真寺 麻美さん

白山在住 43歳

3月28日

川口 信二さん

今年、霧が丘での花の植栽活動が10周年を迎える

川口 信二さん

霧が丘在住 75歳

3月21日

折出 侑(おりで ゆう)さん

3月20日「みんなで『e―スポーツ』体験」をみどりーむで初開催する「サブカル部ラジオ局!」の代表を務める

折出 侑(おりで ゆう)さん

十日市場町在住 35歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 1月18日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

  • 4月20日0:00更新

緑区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

ハープで名曲奏でる

みなとみらいホール

ハープで名曲奏でる 三浦市文化

4月27日にコンサート

4月27日~4月27日

緑区版のイベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook