「仕事を探している」「家計のやりくりに悩んでいる」「働きたいけど自信がない」--。
緑区役所の生活支援課への相談窓口の案内などが掲載されたメモ帳を長津田町にある生活介護施設「横浜市つたのは学園」を利用している障害者約50人が手作りしている。新型コロナウイルス感染症の影響で経済的に困窮するなど困っている人の相談を促す狙いがあり、約1500部を作成する予定だ。
メモ帳には、収入減少などによって、食料の確保が難しい人に向けて数日分の食料を渡す支援事業「緑区社会福祉協議会ぺこぺこ110番」の案内も掲載されている。
作られたメモ帳は、9月下旬以降、各地域の民生委員などを通じて、区民に配布されるという。
「大切に使ってほしい」
同学園では、元々自主製品として様々なデザインのメモ帳を作成していた。今回作成しているメモ帳のデザインなどを考え始めたのは5月ごろだ。「メモ帳を受け取った人が、気軽に相談してもらえるように、明るいデザインにするなど、工夫を凝らした」と同学園で支援員を行う鎌田彩香さんは振り返った。
また、実際に作成を行った同学園利用者の田中文子さんは「間違わないように1つ1つ一生懸命、丁寧に手作りした。メモ帳を手にした人たちに大切に使ってもらえたらうれしい」と笑顔を見せた。
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