「笑いの日」の祭典 緑区で
ワールドラフターデー2025
4月17日
東向地団地自治会は8月28日、住民提案による夏祭りの代替えイベントを実施した。「コロナ禍でも何かできることを」との思いが詰まったもので、会場となった恩田川のほとりには約40個のランプシェードが設置された。松原会長は「コロナ禍にあってとても良い企画。継続できたら嬉しい」と話す。
約200世帯からなる東向地団地自治会では45年ほど前から夏まつりを実施してきた。昨年は新型コロナウイルスの影響で開催を中止に。今年も6月の役員会で2年連続の中止が決定した。
発案は女子高生
同自治会役員の母親から夏祭り中止の報告を受けた門前美優さん(高校1年)は、自身も好きで幼少期に参加していた夏祭りでの太鼓演奏披露の機会が失われてしまうことに落胆。「毎年小さな子どもたちは楽しみにしていると思う。密にならない形で何かできることはないか」と考え、小学校の図工の授業でペットボトルを使ったランプを製作したことを思い出したという。その後門前さんは動画投稿サイトで作り方を探していた中で、ランプシェードが目に留まった。
「これならコロナ禍でも小さな子どもから大人まで楽しめ、前向きな気持ちになってもらえるのではないか」と考えた門前さんは母親に相談。7月の役員会でプレゼンすることになった。
役員会には、自身で作成した企画書を持参。表紙には、かすかな灯りを意味する「Faint light」と書かれ、「短期間・短時間で行う」「ランプシェードの展示のみ(太鼓や踊りは一切なし)」「小規模少人数」などを訴えたほか、簡単な材料で安価で制作できることを伝えながら、作り方も提示。この提案に松原会長を含めた役員は賛同した。
ランプシェードの作成は回覧で希望者を募り、約40人が参加。集会所で密を避け、直径30cmに膨らませた風船に半紙と和紙を水で薄めたボンドで張っていった。乾燥後に風船を割りライトの上にかぶせる形で当日会場に展示した。
松原政男会長は「夏祭りが中止となったが、住民が笑顔になれることはできないかと考えていたところにとても良い提案をしてもらった」と笑顔。また「私自身も楽しかったけれど、参加者や来場者から『楽しかった』『やってくれてありがとう』などと声を掛けてもらったことが嬉しかった」と、門前さんは話した。
![]() ランプシェード製作時(上)と、当日の様子(同自治会提供)
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