田奈中学校のトロンボーン四重奏チームが1月23日に行われた「第27回東関東アンサンブルコンテスト」中学部門に出場し、全国大会への出場権を得た。
同校の全国大会出場は、創部以来初めて。また、同コンテストの中学部門での全国大会出場は、神奈川県勢としても5年ぶりの快挙だ。
3年生の石谷そらさん、相原健太郎さん、2年生の井山巳晴さん、大谷優太さんの4人は、昨年の10月頃から全国大会出場を目標に懸命に練習に励んできた。
いつも通りの演奏
演奏曲は、トマジ作曲『生きるべきか死すべきか〜ハムレットの独白〜』。不協和音が多く、演奏テンポが不規則に変わる難易度の高い曲だ。
パートリーダーの石谷さんは「いつも通りの演奏ができた」と東関東大会を笑顔を見せながら振り返る。コロナ禍だったため、表彰式は行われず、全国大会への出場を知ったのは、演奏会場から帰る車内だった。
「全国出場は信じられない」と驚いた相原さんは、保護者や教諭、同校の卒業生たちから次々と送られてきた祝福のメッセージで”全国出場”の実感が沸いたという。
4人に練習方法を聞くと「当たり前のことを確実にできるよう、基礎練習をとにかく徹底してきた」と口を揃える。
3月19日に山形県で行われる全国大会に向けても「特別なことをするのではなく、今まで通り着実に練習を行い、今まで積み上げてきたものを審査員に届けたい」と4人は話した。ソロを担当する石谷さんは、曲の物語性をイメージして吹くことを意識してきた。「本番では、嘆きや悲しみなどの感情を音で表現したい」と意気込んでいる。
最高のプレゼント
2008年に同校に着任以来、長年にわたり同部顧問を務めてきた滝野恵子さんは「今年3月で定年を迎える。全国出場という”最高のプレゼント”を子どもたちから最後にもらえた」と話し「自然体が4人の良さ。平常心を保って、いつも通りの演奏をしてほしい」と期待を込めた。
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