本を持ち寄り、人々が交流できる拠点をつくる私設図書館「まちライブラリー」が6月4日、中山町にある「みどりーむ」に開所する。全国的に展開され、横浜市内でも市民が中心となり開設が広まる。緑区第一号となる今回は行政が事業として取り組むという。
まちライブラリーは約6年前、森記念財団(東京都港区)に勤める礒井純充さんが提唱したのが始まり。メッセージカードを付けた本を持ち寄り、自由に貸し借りできる私設図書館となる拠点を作ることで、本を媒介とした人々の新たな交流を生もうという取り組みだ。これに多くの人が賛同し、全国で約450カ所を超える拠点が創出されているという。
横浜市内でも企業やコミュニティスペースを活用し、10数カ所で取り組みが始まっている。
「緑区にもまちライブラリーを作りたい」と数年前から磯井さんと交流を持つなどして構想を練ってきた緑区役所地域振興課の小木曽弘美さんは、区内の市民活動を集約する場所でもあるみどりーむ(緑区市民活動支援センター)の可能性に着目。開館から約10年間、市民活動の拠点として親しまれてきた同所内に「まちライブラリー」を設置することで、これまで団体やサークルなどに所属していない人々にも、読書をきっかけに地域との繋がりをもつ機会を提供できないかと考えたという。
市民を中心に広まるこの取り組みに行政が着手する例はまだ少ないといい、「これまで市民と行政が協力し育ててきたみどりーむという場所を活かしていければ」と小木曽さんは話す。オープンには寄付本がどのくらい集まるかも重要だとし、現在寄付を募っている。
開所記念講演会も
ライブラリーが開所する6月4日午後2時からは、緑区在住の作家で『横濱王』『広岡浅子という生き方』などの著書をもつ永井紗耶子さんの講演会を開催。寄付本1冊を持参すれば聴講が可能。希望者は緑区役所HP(http://www.city.yokohama.lg.jp/midori/20mokuteki/32community/dokusyo/)から応募を。高校生以上対象(先着30人)。詳細はみどりーむ(【電話】045・938・0631)。
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