緑区内の振り込め詐欺被害が件数、被害額とも昨年を上回るペースで発生している。先月には還付金詐欺と見られる不審電話が区内で相次ぎ、緑警察署では管内が一時的に狙われている可能性もあるとみて警戒を強めている。
緑区内で今年4月末までに発生した振り込め詐欺は10件(被害額約929万円)にのぼり、昨年同時期の5件(被害額約600万円)を上回るペースで推移している。
最も多いのは息子などの家族を名乗る手口の「オレオレ詐欺」で、次いで区役所の職員などを名乗り「還付金の手続き」と偽って金を振り込ませる「還付金詐欺」などが横行。金融機関のATMから現金を振り込ませるケースに加え、最近ではあらかじめ用意させた現金やキャッシュカードを自宅や指定した場所へ取りに来るケースも発生している。
特に緑区では新幹線が通る新横浜駅などから比較的に近いため、昨年は他県から新幹線で訪れた犯人グループが緑区内の駅を受取場所に指定し犯行に及ぶ事案も発生した。緑警察署では「最近では金融機関の警戒や対策も強まり、ATMなどを使った犯行には捕まるリスクがあり、振込額にも限度がある。こうした背景から自宅まで受け取りに来る手口が増えたとみられる」と話す。
最近では、電話であらかじめ預金額や在宅状況をリサーチしてから犯行に及ぶ事案が目立ち、新たな手口として事前に買わせた金塊などを受け取りにくるケースも首都圏を中心に発生しているという。
そんな中、先月中旬から区内では還付金詐欺と見られる電話が相次いだ。
同署では「依然多い還付金詐欺に加え、株や債券の名義貸しをめぐる架空請求詐欺の手口は被害額も高額。県内でもこの手口による被害が出ているので、充分に注意し、電話でお金の話出たらまず警察や家族に連絡してほしい」と話している。
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