白山緑自治会(長谷川貞栄会長)が、同地域でさすまたを用いた独自の防犯パトロールを行っている。さすまたは防犯意識を高めてもらおうと約1年前から導入され、パトロールのシンボルとして近隣住民から認知されているという。
白山2丁目と4丁目、鴨居の一部の約1100世帯からなる同自治会では、約13年前に有志を募った防犯パトロール隊が発足され、定期的に地域を巡回している。約2年前に同自治会の会長に就任した長谷川会長は、「もっと強く防犯をアピールできないか」と考えるうちに、さすまたを持って歩くことを思いついたという。
さすまたとは、江戸時代に活用された捕り物の一つ。あくまで「デモンストレーション」として使用するさすまたには、長谷川会長が自作した「犯罪0をめざして」という標語が張られている。
パトロール隊には、現在40人ほどが在籍。祝祭日や荒天時を除く平日火曜から金曜の午後5時頃に町内を巡回し、地域防犯に目を光らせている。
長谷川会長によると、昨年7月から今年6月までのパトロールの実施数は161回。その間の参加人数は延べ4082人にのぼる。長谷川会長は活動が行われない連休中などにも、自らさすまたを持ち防犯を呼びかけてきたという。
交流にも一助
「(さすまたは)コミュニケーションの一つとしても役立っている」と長谷川会長。「ご苦労様」「よく頑張ってるね」といった言葉をよくかけられるそうで「パトロールを通じ、より多くの人と知り合うことができた」と振り返る。
パトロール隊の近くで犬の散歩をしていた女性は「さすまたを使ったパトロールは声をかけやすいしいいと思う」と話す。
長谷川会長は「今後は、さすまたを自治会のシンボルとして定着させたい。これからも地域全体で防犯意識を高めていければ」と語った。
緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|