霧が丘6丁目まちづくり推進会(みどりアップ部会)のメンバーがレモンを中心とした柑橘樹などで街を緑化し、収穫物などを活用したイベントで「まちおこし」をしようと横浜市などに事業提案。このほど「横浜みどりアップ事業」に採択された。
霧が丘6丁目地域は、宅地開発から40年が経過し、高齢化世帯などでは「庭木の維持が難しい」といった声が寄せられていたという。また、相続対策で農地や雑木林のあとに分譲住宅が建てられるなどし、地域全体の緑の総量の減少などが地域課題としてあがっていた。
住民主導でまちづくりの在り方を模索する「霧が丘6丁目まちづくり推進会」では、「みどりアップ部会」を発足させるなどして課題解決に着手。宅地開発当時から庭にレモンの木を植えている家が多かったこともあり、レモンの木をシンボルツリーにしたまちづくり案を考えたという。
同部会ではレモンを中心とした柑橘樹を各家庭で植栽し緑化を推進、収穫物を加工するワークショップや収穫祭などのイベントで「レモンのまち霧が丘」の魅力を発信する事業案「観て・食べて・祭りでみどりを体感!みどりで交流」を、横浜みどり税を財源に市が緑化事業などに助成する「地域緑のまちづくり事業」に提案し、このほど採択された。今後は、来年1月頃とされる横浜市との正式な協定に向け詳細の準備に取り掛かる。
計画には地域を4つのブロックに分け、それぞれの地域の特徴に合わせた緑化を盛り込んだ。道路に面する住宅の軒先など生活空間に緑を増やすべく、個々の家庭にレモンなど柑橘樹の植栽を働きかけ、すでに30件ほどから同意を得たという。メンバーらは霧が丘高校などにも協力を要請し、学校周辺の土手などにレモン植栽ができないか可能性を探りたいとしている。
事業提案などを進めてきた同部会の高橋鉄雄さんは「レモンの植栽を通じ、街の緑を増やすだけでなく、地域の魅力もアップできれば。緑化を通じて楽しみながらまちの一体感を創出していければと思う」と話している。
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