区内のものづくり企業を連載で紹介する。
第7回は、アジア物性材料株式会社(中山2丁目15の1)の水野光男社長に話を聞いた。
1958年に東京都で創業。60年12月に現在地に工場を移転した。高純度レアメタル製品を扱っている同社。半導体や医療、光学、エレクトロニクスなどの各種先端産業分野に安定的な供給を行っているという。
区内の工場のほか、福島県いわき市にも工場を構えている。
「半世紀以上の年月をかけて培った不純物を取り除く技術が強み」と水野社長は話す。近年は、乳がん検診用のエックス線マンモグラフィー向けのレアメタルの一種の販売で業績を伸ばしており、アジアなどで医療水準の向上にともない需要が増加しているそうだ。
マンモグラフィーの画像素子に使用される高純度品を供給できるのは、国内では同社だけだという。「需要をしっかりと取り込めるように供給体制を整えたい」と意気込みを見せた。
水野社長は「5年先も読みにくい、変化の激しい時代だ。また、価格競争では、途上国には勝てない。求められるコアな技術を持ち、日本独自に差別化をしていかなければ、令和時代を生き残れないだろう。今後も技術をしっかりと磨き続けたい」と先を見据えた。
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