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港北区版 公開:2011年1月6日 エリアトップへ

新春特別インタビュー 「地域のつながり」を推進 柏崎区長 新年の展望を語る

公開:2011年1月6日

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 本紙では新春特別企画として、柏崎誠港北区長にインタビューを行った。区長は区内待機児童数の改善策や現在策定が進められている福祉保健の課題解決を目指した計画「ひっとプラン港北」の重要性を語った(聞き手/本紙港北区編集室編集長・添田守男)。

 ―昨年の振り返りを。

柏崎―嬉しいことがいくつかありました。横浜文化賞に区内在住の尺八奏者・三橋貴風さん、区政70周年記念誌をつくった際、編集をして頂いた学術研究者の内海孝さん、港北区にゆかりのある方がお二人も受賞しました。それから横浜市少年野球大会で区選抜チームの優勝、太尾小マーチングバンドの活躍など、子どもたちの頑張りにも勇気を与えてもらえました。一方、12月に豪雨が降り、改めて水害への危機を感じたこと、減少を続けていた区内の街頭犯罪件数が平成21年より増加したことは、地域の安全度を高める重要性を改めて認識したところです。

 ―待機児童数も大きな問題となっています。そんな中、緊急保育対策担当係長を置きました。成果は出ていますか。

柏崎―港北区は市内最多の291人(2010年10月1日現在)の待機児童数となっています。実際、保育園新設を望む声が私にも寄せられています。廣瀬綾子担当係長は、待機児童改善策の一つである市が認定・助成する認可外保育施設「横浜保育室」をやってみたい事業者と連携するため、街中を歩いて賃借物件を探し、ホームページなどを通して情報発信をしています。また、区内企業が事業所内保育園を新設された際も側面からバックアップしました。徐々にですが成果が出ていると考えています。

 また市が進める「子育て応援マンション認定制度」も大事にしたいですね。マンション建設で、民間に育児施設をつくってもらうことは有効です。また待機児童を一般の住宅などで保育する「家庭的保育事業」も推進したいですね。保護者ニーズは様々。短時間でいい、毎日通わせなくても大丈夫というケースもある。行政は、いろいろなメニューを提示し、民間、NPOなどの取り組みと保護者をつなげていく役割をしたいと考えています。

 ―子どもをめぐる問題では、港北区で虐待により女児が亡くなった事件を受け、昨年、検証委員会が開かれました。

柏崎―我々としてはその結果をしっかりと受け止めていきます。その上で今後のこととして、虐待の情報をキャッチする力がまず必要という認識です。そして行動する力ですね。専門家との意見交換、児童相談所と連携し、バックアップを受けながら、どうやってそうした家庭にアプローチしていくのか。ただ、判断を間違えると、大きな問題を起こしてしまいます。極めて慎重な対応が求められるでしょう。

 ―引き続き、子ども支援の件を聞きます。乳幼児をお持ちの保護者を支援する「離乳食教室」の参加人数を1,200人掲げました。柏崎―5箇所の地域ケアプラザ(高田、篠原、城郷小机、日吉本町、大豆戸)で実施し、計21日間84回実施延べ1,637人(12/13現在)の方に参加していただき、好評を得ています。

福祉保健の課題に取り組む
「ひっとプラン港北」まもなく確定

 ―子育て中の人から高齢者まで、障害者も含んだ地域の福祉保健課題解決の取り組み「ひっとプラン港北」の進捗状況は。

柏崎―先月、策定委員会が開かれ、ほぼ方向性が決まりました。特徴は13地区別ごとに計画を立てたことで、地域の皆さんが、自ら課題解決に向けた取り組み を盛り込んでいます。地域福祉保健活動の新たな担い手をみつける「ひろがる」、住民同士の交流を促す「つながる」、支援が必要な人に的確な情報・サービス を届ける「とどく」の3つの柱となっています。13地区の素案が区ホームページに掲載されていますので、ぜひご覧ください。今後は区民の方からさらに意見 を頂き、3月に確定していきます。策定委員会の方には、いろいろとご苦労をしていただき、本当に感謝しています。「ひっとプラン」が次年度の区のもっとも 大きな取り組みとなっていきます。中身があり、意味のあるものになるよう、皆さんと力を合わせていければと思っています。

 ―最後に、今年取り組みたい課題は。

柏崎―ひとつには、新横浜駅南部地区のまちづくりです。地域住民の方と話しを進めます。大きな区画整理はありませんが、下水の未整備地区があり、これは市 内で唯一に近い感じで残っています。それと歩行者に危険な狭い道路ですね。日程を区切るものではないので、できることからやります。課題を一つ、ひとつ丁 寧に解決していこうと思っています。

 地域の皆さんの力をつなぎ、より良い一年になるよう頑張ります。お力添え、お願いいたします。
 

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