区内にある戦国時代の旧跡・篠原城の一部が宅地造成されることにともなう発掘調査の見学会が先月末行われ、約560人が訪れた。
「こんなにハッキリ残ってるんだ」―地層を深くえぐる堀の跡が見学に来た人々を驚かせた。地層の断面には黒く変色した部分がある。発掘調査をした(株)博通によると、これは江戸時代・宝永の富士山噴火(1707年)による火山灰の堆積層と考えられており、篠原城は戦国時代以降、長い間放棄されてきたことが分かると話している。
同社によると、これまで決定的な確証はなかったが、城特有の構造物である堀が見つかったことは紛れもなく、当丘陵が城跡であることが判明したとしている。また、複数の方形土坑を検出。土器の出土、通路も発見され、頻繁な人の行き来の痕跡が認められ、このことからこの丘陵が城であり、交通の要衝であったことを物語っているとしている。
市に保存を要望
今回の調査結果を受け、篠原城と緑を守る会、表谷町内会、港北地名と文化の会、本願山長福寺の4団体が城跡の保存を求めて市長宛の要望書を先日提出した。戦国時代の遺構が優良な状態のまま奇跡的に残されている点などから、開発許可を撤回して発掘地域を含む城跡の保存を望んでいる。また、近隣の長福寺に残る同時代の貴重な文化財と一体で保存計画を策定し、自然を活かした史跡公園にしてほしいとしている。
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