神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2011年3月10日 エリアトップへ

50周年を迎えた、港北区などの鳶職人で構成される「神港鳶職組合若鳶会(しんこうとびしょくくみあいわかとびかい)」会長 加藤 裕治さん 緑区在住 44歳

公開:2011年3月10日

  • LINE
  • hatena

50年の伝統を胸に立ち向かう

 ○…「長い歴史ですよね。プレッシャーが重くのしかかっています」。港北区など横浜北部地区の18歳から50歳代の鳶職人で構成される「若鳶会」の16代目会長を務める。区のお正月を彩る「港北区消防出初式」での梯子乗りや、中区の「横浜開港記念みなと祭」のパレード参加など、横浜市内を中心に、50年間変わらない法被(はっぴ)姿で”日本の伝統”を伝えている。「誰でもできることではないから、やりがいがある」。

 ○…現在会員は17人。この10年で約半分に減少した。「規律が厳しい縦社会だからね、なかなか若い人が入ってくれない。だからといっていい加減なやつでは駄目だけれど」。会員増には、会の魅力を上げる必要も感じている。「一緒に活動することで、メンバーの絆が深まる。先輩から、後輩からも学ぶことは多い。成長の場として考えてほしい」と自身の経験から得たメッセージを贈る。他地区で活動する会との交流も盛んで、仲間が増えていくことは”財産”になっているという。

 ○…入会して20年以上が過ぎる。きっかけは当時の会長の勧誘だった。「3、4年ぐらいの間、誘われ続けた。最初は、何をやるのか分からなかったけど、いつの間にか、法被を着るのが当たり前になっていたよ」と振り返る。家族で会社を経営。日々、建築現場で主に家の土台づくりに取り組んでいる。ミリ単位で勝負する世界。一歩間違えば、欠陥住宅になってしまう恐れも。「肉体的な疲れは何ともないけど、精神的なものはこたえるね」と苦笑い。

 ○…『義理と人情とやせ我慢』。鳶職人に伝わる格言。この言葉を噛み締め、伝統の継承に当たる。「メンバーの集まりでも、自分の意見は抑え、一歩引いて見守ることが多い。辛くても表情に出さない、ぶれないことが、まとめる秘訣かな」。50年という歴史を胸に、先人たちから引き継がれた伝統を次の世代につないでいく。
 

<PR>

港北区版の人物風土記最新6

内田 大恵さん

横浜市港北区仏教会の会長として活動する

内田 大恵さん

日吉本町在住 56歳

4月18日

小谷田 作夫さん

八杉神社郷土史研究会の代表として八杉神社の歴史を紐解く

小谷田 作夫さん

大豆戸町在住 77歳

4月11日

池本 三郎さん

樹木医として、4月14日に県立青少年センターで行われる講演会に登壇する

池本 三郎さん

箕輪町在住 85歳

4月4日

RINAさん

歓成院観音会館で4月13日に「声明」とコラボしたジャズコンサートをひらく

RINAさん

埼玉県所沢市在住

3月28日

玉川 真さん

第3回港北消防フォトイベント「BAE1グランプリ」で最優秀賞を受賞した

玉川 真さん

仲手原在住 57歳

3月21日

小野 明男さん

3月24日開館、港北区民文化センター(ミズキーホール)の館長を務める

小野 明男さん

川崎市宮前区在住 67歳

3月14日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月20日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook