横浜市 液状化に補正予算を上程 東日本大震災で小机町も被害
甚大な被害をもたらした東日本大震災の影響で、区内の小机町地域でも液状化現象が起こり、住宅などに被害が出た。ほかにも市内の金沢区などでも被害が発生。今後住宅などの高額な再建・修繕費が必要となるため、市は今年度補正予算に約7000万円を計上、議案として上程した。
これは被害に遭った戸建て住宅20戸に対して1戸あたり150万円以上、マンション4棟に対して1棟あたり1000万円の再建・修繕費に当たる。再建・修繕費は「被災者生活再建支援制度」などをもとに、再建・修繕に必要とされる推定額が算出された。市は今月31日の市議会での議決を目指している。
住宅地中心に被害
また、市では小机町を中心に、被害に遭った市民から要望のあった共同住宅を含む131棟に対し、立ち入りが危険かどうかを判定する応急危険度判定を実施。結果、市内では危険が6棟、要注意が49棟あった。従来は田畑だった埋め立て地などの造成地に被害が多かったという。
小机町では発生当初、住宅地付近の道路から水が吹き出すなどの目に見えた被害が出ていたが、現状は外見からだけではわかりづらく、住宅の傾きなどの被害が多いという。しかし、港北区役所によると、千葉県浦安市などで発生した大規模な液状化現象ほど被害は大きくないという。
また先月中旬には、横浜市長と神奈川県知事の連名で、比較的被害の大きくなかった被害者にも「被災者生活再建支援制度」が適用されるよう、被災者への支援に関する要望書が関係大臣に提出されている。
市の被災者支援に期待が寄せられる。
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