グリーンライン1日乗車人員 初の10万人超え 昨年度目標達成区内にも影響
横浜市交通局が2008年度から目標に掲げる、市営地下鉄グリーンラインの1日当たりの乗車人員目標10万4000人。その目標数を昨年度初めて突破したと、同局が先月発表した。港北区内には3駅(日吉・日吉本町・高田)誕生したが、沿線地域の利便性、活性化はされたのだろうか。
同線の10年度の1日当たりの乗車人員は10万4089人。開通1年目の08年度は7万1864人、09年度は9万3076人で、初めて同局が掲げる目標に到達した。市は「地道な広報活動による地域住民の認知度向上の結果では」と分析している。
港北区内3駅での乗車人員は、開通した08年4月(78万5976人)と今年4月(127万1793人)を比較すると、48万5817人の増加が見られ、区内でも浸透した状況がみられる。10年度の1年間では1490万9096人と全体の39%を占めている。
市では、乗車率アップのために、初年度から様々な利用促進活動を実施。地域の町内会など住民の声を聞く「沿線会議」や、定期券購入を促すために沿線企業へ訪問活動などを行い、認知度アップに努めてきた。 日吉駅周辺で治療院を経営する男性は「お隣の都筑区からのお客さんが増えました。開通がプラスに働いています」と喜んでいる。
また、開通にあたり新駅が誕生した高田地区では、銀行や駐車パーキングが相次いで増えるなど、街の活性化が見られる。
大手不動産会社「東急リバブル株式会社」の櫻井弘久さんは「新駅開設以来、高田地域はこれまで会社の社宅だった物件が、分譲マンションなどに変わる傾向が見られる」と話している。
人の流れに変化
同線開通により、人の流れが変わったと見る向きがある。東横線利用のために、バスで綱島駅に乗り入れていた人が、同線で日吉駅に向かうケースが増えたことによる。
綱島で30年以上、着物店を営む男性は「綱島駅前から続く交通渋滞が減ったのは良いことだが、売上げも減少している。一因として考えている」と頭を悩ませている。
一方、人が増えたはずのグリーンラインで一番乗車人数が多いのが日吉駅。日吉地区の連合町内会長・薄井芳夫さんは「街で目に見えた効果はない。東横線への乗換え目的の方が多いのでは。人を呼ぶのは難しい」と話す。
延伸の可能性も
グリーンラインは、2000年に国が定めた当初計画書によると、「鶴見-二俣川」間を計画していた。しかし、市の予算との調整で現在の路線にとどまっている状況だ。市では「計画自体は残っているので、延伸の可能性は消えていない」としている。
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