港北保護司会 「今後も社会のために」 活動60周年迎える
港北保護司会(井田慶次会長)が今年、更生活動60周年を迎えた。これまでの活動を振り返る記念誌を発行するなど、今後のさらなる社会貢献に決意を固めている。
法務大臣から委嘱
同会は1952年(昭和27年)、保護司法改正に伴い、少年保護司会と成人保護司会が一本化され誕生。初代会長は柴田敏夫氏が就任した。
保護司は、犯罪・非行をした人を更生させるための手助けをする、法務大臣から委嘱を受ける非常勤の国家公務員だ。港北区には現在、46人の保護司がいる。
通常の活動は、生活上の助言や就労援助などを行う「保護観察」、少年院や刑務所に収容されている人が釈放後にスムーズに社会復帰を果たせるよう関係者と受け入れ態勢を整える「生活環境調整」、毎年7月「社会を明るくする運動」などで犯罪発生を未然に防ぐための講演会やシンポジウム、非行相談などを開く「犯罪予防活動」の大きな3つの柱がある。
港北保護司会もその方針に則り、全国の少年院や刑務所施設での研修や薬物乱用防止キャンペーン、標語コンクール、区内中学生と語り合う座談会などを実施し、熱の入った活動を継続する。
井田会長は「保護観察をする場合は、常に相手と同じ目線で語りあうことを信条にしている。こちらが心を開けば罪を犯した人も心を開き、更生に繋がる。先人の業績を受け継ぎ、これからも地域、社会、未来ある子どもたちのため、会として力いっぱい頑張りたい」と話していた。
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