県政報告 90 働くママに優しい環境を 県議会議員民主党・かながわクラブ はかりや珠江
新年度がスタートして早1ヶ月。今回は「働くママの応援」がテーマです。
*М字を描く女性の就業
働く人の率を年齢別に表したものを「年齢階級別労働力率」といい、男性では20代前半に働き始めると60歳前後で退職するまで切れ目なく働く人がほとんどで、折れ線グラフで表すと、台形に近い形になります。
一方女性の場合、日本では30歳前後に結婚や出産・育児などで仕事を辞め、子育てが一段落してから再就職するという特徴があり、折れ線グラフが丁度Мという字のようになります。
先進国の中でこうした傾向があるのは日本と韓国だけ。他の国では、女性が仕事と家庭生活を両立しやすい仕組みが整っており、仕事を続けることができるためМ字にはならないのです。
*ワーキングマザーを応援
県では、働く女性が子どもを産み育てながら、安心して仕事をつづけられるようにさまざまな支援を実施しています。
その一つが「両立応援カウンセリング」。専門の女性カウンセラーが無料で相談に応じます。横浜会場(かながわ労働プラザ)での次回相談日は5月10日です。
【電話】045・633・6110
この他にも「両立応援セミナー」の開催や、「両立応援ブック」の作成など、両立を望むママへの情報提供やアドバイス、活用できる法制度などをわかりやすく提供しています。
*新たなワンストップサービス
昨年私は、民主党かながわクラブの女性議員全員で、女性施策に関わる他県の取組みを調査してきました。そのテーマの一つが、女性の就業支援。産休や育休明けに職場復帰したいと考えても、子ども連れでの職探しや面接は多くの苦労が伴います。そこで、他県の先進事例を研究し、できることは神奈川でも取り入れようと考えました。
その成果が女性の就業支援の「ワンストップサービス」です。兵庫県では子育て中の女性の立場に立って、非常にきめ細かいサポートが実施されていました。例えば、母親がハローワークで仕事探しや相談をしている間、すぐそばの保育スぺースで保育士が子どもの面倒を見てくれるサービス、面接用のスーツや靴の貸出サービスなどです。神奈川でも女性の就業支援をワンストップでできるよう知事に提案。実現に向けて動き始めました。
*会社の協力を進めるため
また会社が子育てに対して協力的であることも大切。県では、子育て支援に積極的に取組もうとする事業者を「かながわ子育て応援団」として認証する制度を設けました。 女性が仕事と家庭を両立できる環境が整うことは、社会の活力にもつながっていくことでしょう。さらなる充実に向け、ちからを注いでいきたいと思います。
|
|
|
|
|
|