慶大競走部門出さん 「山下り区間、走りたい」 箱根駅伝出場のチャンス
正月の風物詩「箱根駅伝」(東京箱根間往復大学駅伝競走)を主催する関東学生陸上競技連盟が先月、同駅伝の予選を通過できなかった大学のメンバーで構成され、本戦に出場する「関東学連選抜チーム」の選手を発表。日吉を拠点に練習を積む慶応大学競走部の門出(もんで)康孝さん(3年)が選ばれた。先月、東京立川で行われた、20キロ走の個人タイムで競う予選会での好成績が評価された。
今後、同チームに選ばれた16人で合同練習などを重ね、本戦に出場する10人が選ばれる。門出さんは「このメンバーに選ばれるためにこの1年、計画して練習を行ってきたのでうれしい。これからチーム内の選考会があるので、負けないようにがんばりたい」と話している。
「諦めない心」が導いた選出だった。選手選考会となった予選会の5週間前に、右足を疲労骨折した門出さん。「しっかり直して出場したい」と不安な気持ちを抱えながら、走る練習を休み、自転車漕ぎなどで体力を維持しながら望みをつないだ。レース3週間前に復帰したが、走るときに左右のバランスに違和感を覚えたままの出場となった。「休んだ期間は、いい疲労抜きになったと思います。自分の強みは負けず嫌いなところ。この気持ちをもって出場メンバーに入り、本戦では箱根の山下り区間を走りたい」と意気込んでいる。
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