港北区版 掲載号:2013年3月7日号
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授業時間不足問題 定期訪問で再発防止へ 市教委、現場管理改める

 今年1月、市ヶ尾中学校(青葉区)3年生の年間授業時間数が足りなくなる問題が、市立中学校として初めて発覚した。これを受けて、横浜市教育委員会が市内全中学校で調査したところ、新たに16校の不足が判明。市教委はこのほど、中学校への定期訪問の中で授業状況の調査を強化する再発防止策を打ち出した。

 市ヶ尾中学校では「特色ある学校づくり」の一環で、今年度から通常5分間の掃除時間を15分間かけて実施するなど、独自の取り組みを進めてきた。その結果、今年1月、国が定める年間授業時間数を58時間不足する見込みが判明した。

 市教委では2月にかけて市ヶ尾中以外の全147校でも調査を実施したところ、16校で最大22時間不足する見込みであることが判明した。各校では3月8日の卒業式までの間に不足分を補う授業などで対応策を実施。中には昼休みの時間を半分にして授業時間を確保した中学校もあった。

「コマ」意識が原因か

 今年度から国は、学習指導要領の改訂に伴い、11年度までの980時間だった授業時間数を35時間増やし、1015時間にした。

 市教委では毎年1回、国が定めた授業時間数を満たしているか全校調査を行ってきたが、「時間数は当然、現場が管理していると思っていた」とし、50分授業を1コマとする「コマ数」調査しか実施してこなかった。一方、今回時間数不足が発覚した中学校の中には、基準とされているコマ数はクリアしていたが、50分授業を5分削り、学習指導や放課後の部活動の時間などに充てていた。ある中学校は「今までコマ数ばかり気にしてきた。時間数の管理が甘かったと言われても仕方ない」と話す。

第三者機関の目も

 再発防止に向け市教育委員会は毎年2月に行っていた年1回の調査に加え、年3〜4回の定期訪問の中で授業状況の把握を行い、再発防止に努める。科目別に細かく見ていくことも検討中だ。不足が発生した学校の中には、「50分授業を徹底し、毎月必ず授業時間数をチェックする。(第三者機関の)学校運営協議会にも授業状況を提示し透明化を図っていく」と独自対策にも踏み切るところもある。

 保護者からは「卒業できない可能性が出てくるのは異常事態。定期調査を徹底してもらいたい」との声がある一方で、「調査への対応の負担が大きくなり、特色ある学校づくりの取り組みが進まなくなるのも心配」との声もある。市教委は「継続して特色ある学校づくりを行って欲しいが、授業時間数とのバランスを見ることが大前提」と話す。

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