港北区版 掲載号:2013年4月11日号
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横浜高校野球部出身で、WBCブラジル代表コーチを務めた 黒木 豪さん 横浜市在住 27歳

心で交わすキャッチボール

 ○…野球の国や地域別対抗戦「WBC」で、初出場ながら善戦したブラジル代表。そのコーチとして、大舞台に立つ選手を支えた陰の立役者。かつては横浜高野球部の4番打者として活躍し、日体大卒業後は体育教員として指導者をめざしていた。しかし2009年夏、整いつつあった環境を手放し、ブラジルに乗り込んだ。「視野を広げたい」という一心だった。

 ○…現地では、国際協力機構(JICA)のボランティアとして、街の少年野球チームの指導者に。その第一印象は、「とんでもないところにきてしまった」。練習中、ボールを逸らしても捕りにいかず、最後にカゴつきの自転車で拾い集める選手の姿に愕然とした。まずは野球への基本姿勢を説き、体力強化中心のメニューを課した。「かなり厳しくやりました」。日本から来た「若造」の荒療治に、街の大人たちは反発した。日系人が集う約300世帯のほとんどが「反黒木派」。四面楚歌の状態だった。

 ○…そんな逆境にあっても、子どもたちと正面から向き合い続けた。自分の意見を言わない選手たちから丁寧に話を聞きだすうち、打ち解けていくのを実感。一人、また一人、積極的な選手が増えていった。「俺は野球をやりたいんだ」。彼ら自身がそれを口に出すようになると、親たちからの苦情もぴたりと止んだ。着任から4カ月後、チームは全国3位に輝く。「よくついてきてくれた。子どもたちのお陰です」。結果を示したことで、周囲の見る目も一気に変わった。代表コーチの打診が来たのは、その翌年のことだった。

 ○…ブラジルでの活動は、ここで一区切り。これからは地元横浜を拠点に活動する。「日本と海外で、コミュニケーションの違いを学んだ。それぞれの良さを、次世代に伝えていけたら」と思いを語る。甲子園でセンバツ準優勝を果たした春からちょうど10年。地球の裏側での経験を胸に、新たなスタートを切る。

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