神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2013年5月2日 エリアトップへ

南区の指田さん 黒澤映画の新解釈本 研究重ねて出版

文化

公開:2013年5月2日

  • LINE
  • hatena
著書を手にする指田さん。昨年まで横浜市役所に勤務していた。今後も映画や音楽の評論を行っていくという。
著書を手にする指田さん。昨年まで横浜市役所に勤務していた。今後も映画や音楽の評論を行っていくという。

 南区在住で大衆文化の評論活動を行う指田(さしだ)文夫さん(65)が先ごろ、黒澤明監督の映画に関する新しい解釈をまとめた著書『黒澤明の十字架 戦争と円谷特撮と徴兵忌避』を現代企画室から出版した。

 黒澤映画の中でも特に1949年から50年に公開された「静かなる決闘」「野良犬」「醜聞」「羅生門」の4作品を中心に批評。指田さんは「静かなる決闘」を観て、「終わりがあっけなかった」と作風がほかと大きく異なると感じ、研究を開始。関係者の証言や映画会社「東宝」の資料を検証した。結果、映画監督としての才能を評価していた東宝により、黒澤監督が戦時中に徴兵を免除されたのではという推測を得た。

徴兵免除に着目

 指田さんは「戦前の黒澤は、『姿三四郎』を代表とする娯楽映画監督だった。戦後、徴兵されなかった黒澤は、戦争に行かなかったことを申し訳ないと思い、シリアスな作品に変わったのは、贖罪意識が影響しているのでは」と分析する。

 指田さんによると「贖罪意識に着目した黒澤映画批評は見たことがない」という。「今年は『姿三四郎』での監督デビュー(43年)から70年。黒澤映画に新たな視点から光を当てられれば」と話す。本は1995円。問現代企画室【電話】03・3461・5082。
 

<PR>

港北区版のローカルニュース最新6

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

横浜市へのふるさと納税でJR運転士・車掌体験

寄付5万円、仕事体験ツアー

4月23日

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

脱炭素化、気候変動対策を考えるワークショップ

5月29、30日 パシフィコ横浜とオンラインで

4月23日

日本最大級のトラック関連総合展示会「ジャパントラックショー2024」

「よこはまパレード」に「あぶない刑事」舘ひろしさん、柴田恭兵さんも参加

高校生の海外留学支援で補助金

高校生の海外留学支援で補助金

横浜市が希望者募集中

4月22日

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

中小企業のDX・デジタル化支援へ補助金

市、上限100万円と10万円の2コース

4月20日

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月23日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook