29日に福島県二本松市の仮設住宅で和太鼓をたたく、神奈川土建一般労働組合横浜支部青年部部長を務める 濱村 輝男さん 新羽町在住 31歳
和太鼓で被災地に元気を
○…「現地の仮設住宅では震災から2年以上経った今も、多くの方が暮らしている。当日は祭りのような感じで一緒に楽しみたい」。建設業者で構成される同組合の横浜支部青年部長を務める。今月末、福島県二本松市の仮設住宅で、和太鼓の演奏を行う。「月2回集まって練習してきました。ソロもあるので本番は緊張し過ぎず、力を出し切りたい」と笑顔を見せる。
○…震災後、神奈川土建同支部も加入する県建設労連青年部協議会で物資の援助や工作教室などを開いた。今年は、同協議会の話し合いで元気を贈る、この企画がまとまった。「もともと有志で練習していた太鼓を生かせないか」と仲間から提案があったことから、現地の許可を得て、実現にこぎつけた。「昨年はまだ賑やかなことは出来なかったが、今回は派手にいきたいですね」と穏やかに語る。
○…工業高校卒業後、建設業の道を決意し、12年。仕事は主に新築マンションの足場を組んでいる。30から40にもなる業種の人々と共に、ひとつのマンションを築き上げる喜びや達成感はひとしおだ。青年部では、家庭を持つ前部長の代理として夜の会議に毎回出席するほどの仲間思い。楽しい時、悲しい時を共にする仲間が出来たことが組合活動の原動力だ。多忙な日々だが、今回のイベントを含め「今しか出来ないことを出来る限りやりたい」。
○…本番当日、250世帯が暮らす仮設住宅では、福島の青年部も2、30人が駆けつける。そこでの交流も図りながら、楽しみも共有するつもりだ。すでに、「さらに来年度はやぐらを建てて盛り上げよう」との話も。メディアで被災者の現況が取り上げられることも少なくなってきたが、青年部として今後も支援活動を継続していきたいという。「和太鼓演奏をすることで『僕らは忘れていない』ということを伝えたい」と意気込んだ。
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