第61回「空の日」に航空関係功労者として、国土交通大臣から表彰を受けた 船山 博さん 下田町在住 57歳
機体を飛ばす”最後の砦”
○…国土交通省が、長年にわたり、航空関係職を務めた者を表彰する「空の日(9月20日)」。航空整備士・検査員として安全確保に努めたことが認められた。「こんな光栄なことに自分が表彰されるとは思っていなかったので、正直びっくりです」と謙虚に話した。
○…1979年に東亜国内航空(株)に入社。一等航空整備士としての資格を次々と取得していった。「新しい機体を導入する際には検査が必要。その検査をするには資格が必要。最新の機体を空に飛ばすためにも、たくさん勉強してきましたね」と振り返る。実績が実を結び、機体確認主任者という重要なポジションに任命された。「新しく路線に出す機体の最終チェックをする『最後の砦』。次の日にはお客さんを乗せると考えると責任感とともにやりがいを感じました」。しかし、整備士の仕事はあくまでも裏方。決して華やかなものではない。「何もなくて当たり前。縁の下の力持ちを信条にやってきました」
○…小さい頃、宇都宮の自宅近くに自衛隊の基地があったことから、飛行機好きに。「戦闘機のマンガやプラモデルに夢中でしたね」。休日は娘の影響で始めたチェロの練習。毎週日吉の教室に通い、発表会のときは資格試験より緊張したという。「いつも音色に癒されています。チェロは音楽全体を下から支える楽器。やっぱり裏方が好きみたいです」とニッコリ。
○…現場で30年近く務めるなかで、会社がJALとして合併し、近年は人材を統括する立場に。若手社員には「失敗を恐れるな。責任は俺が取る」と教えてきた。「実際に上手くいかないこともありました。でもそれで成長してきた社員が今のJALを支えています」。現在は現場を離れているが、時間があれば覗いてしまうという。「自分の判断に自信を持てるよう、たくさん勉強することが大事。最終確認のサインができるようになってほしい」と若手整備士にエールを送った。
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