高齢者事故防止キャンペーン 「注意喚起の徹底が必要」 港北署 2件の死亡事故で
2月20日、新羽駅前で港北警察署主催の高齢者事故防止キャンペーンが実施され、歩行者に反射材やチラシなどが入った啓発物が配布された。キャンペーン後には、先月起きた事故発生現場に行き、再発防止に向けた現地診断が行われた。
同署によると、交通事故自体は減少傾向にあるものの、県下ではまだまだ多い現状だという。今回のキャンペーンは、先月20日に鳥山町、25日に新吉田東と、高齢者が亡くなる交通事故が連続して発生したことを受け、交通事故発生防止を高齢者に訴えることを目的に開かれた。
現地診断では区役所、土木事務所なども交え、事故の状況の再現を行い、対策を考えた。同署は「安全に配慮した柵を配備するなどの対策も考えられるが、2つの事故ともに不注意や無理な横断などが主な原因。反射材の装着を呼び掛けるとともに、交通マナーに関する注意喚起の必要を感じた」と分析した。
自覚と声掛けを
今回のキャンペーンには区交通安全シルバーリーダー連絡協議会などの高齢者も多く参加。配布を行った区老人クラブ連合会の酒井松雄会長は「体がもう丈夫ではない高齢者が交通事故に遭うと死亡事故につながりやすい。まずは自分が歩くのが遅いということを自覚することが大事なのではないだろうか。決められた横断歩道を守るなど、高齢者同士で声を掛けていきたい」と語った。
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