港北区版 掲載号:2014年10月23日号 エリアトップへ

紙芝居作家であり、港北区主催の講座で講師も務めた ときわ ひろみさん(本名・常盤洋美) 仲手原出身 71歳

掲載号:2014年10月23日号

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紙芝居で広げる物語の力

 ○…区役所地域振興課が主催した「大人の楽しい創作時間 紙芝居で地域の魅力を発信!」で指導を行った。講座では、民話をもとに、参加者が脚本を書き、絵を描いて、自分の紙芝居を作っていった。「初めはみんな『そんなことできない』といっていたけれど、帰るときには、明るい顔になっているんですよ」と笑顔を見せる。

 〇…約30年前、仙台の自宅で所有する本の貸し出しなどを行う子ども文庫を週に1回、開いていた。紙芝居に携わるようになったのは「子どもたちに本に興味を持ってほしかった。嫌いで本を読まない子でも、紙芝居なら楽しそうに聞いてくれる」と考えたのがきっかけ。紙芝居作りは独学で学んでいった。これまでに宮沢賢治作品などに取り組み、大きな賞も受賞。活躍は現在に至っている。

 〇…福岡生まれ。小学1年生の時に仲手原に引っ越してきた。白幡小学校に転校したばかりのころ、九州の訛りをクラスメイトにからかわれた。「話すと笑うから、悔しかった」と当時の気持ちを振り返る。すると、先生から給食の時間に皆の前で読み聞かせをするように言われた。「ニルスのふしぎな旅」を毎日、少しずつ読んでいった。「最初のうちは訛りを馬鹿にしてみんな大笑い。だけど、だんだん聞いてくれるようになっていた。物語の持つ力だと思う」と、嬉しそうに目を細める。

 〇…「物語を読むことで生きる価値や意味、術を知ることができるようになる」と話すように、その力を強く信じている。紙芝居は視覚にも訴えることができるので、物語をより分かりやすく聞き手に送り届けられると考えている。「紙芝居は絵・脚本・演者の三位一体でできているもの。みんなで見ることもでき、一緒に笑える。共感し、人間関係を結ぶことができる」。これからも、多くの人の人生を豊かにするための物語を、紙芝居を通して発信していく。

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