区内の薬剤師170人で構成されている職能団体『港北区薬剤師会』(坂本悟会長)。2015年を迎えるにあたり、近年増加傾向にあるという多科受診についての注意点などを坂本会長に聞いた。
横浜市内でトップの約34万人の人口を抱える港北区は東急東横線の5駅を中心に多くの医療機関が存在している。医療の中で薬剤師は、地域住民にとって身近な”くすりの専門家”だ。
「みなさんが医薬品を適正かつ安全に使用するために日々努力を続けています。近年では多科受診が多く見られますが、ぜひお薬手帳を活用し、安全な医療を受けられるようお願いします」と、話す坂本会長。
保険薬局で発行
「お薬手帳」は、保険薬局で発行される。医療機関にかかった際に処方される薬の名前や飲む回数・量などの記録を残すための手帳である。坂本会長によると、この記録があることで医師、歯科医師、薬剤師側が、どのような薬をどのくらいの期間で使用しているかを判断できる利点があるという。また、他の医療機関にかかった場合に、薬が重複していないかのほかに、飲み合わせなどについての確認を行うことができる。「例えば昨年と同じ時期に風邪をひいているなど、周期的な病気に気が付くケースも少なくありません。街中のドラッグストアでもご活用頂きたい」と話す。
3・11でも有効活用
2011年3月11日に発生した東日本大震災では、直接的に津波被害を受けた地域で多くの人のお薬手帳が流され、医療機関や薬局でもカルテなどの医療インフラが大きな被害を受けた。震災時に手帳を携帯していた人などは、記載情報から処方や使用医薬品の選択や代替薬の提案に役立ったという。医師からの「診察にかかる時間が大きく違った」などの報告例もある。こうしたことから、医療情報を集積・共有する1つの媒体である上に、患者への医療情報の開示によって安心して医療を受けることができるなどの有効性が証明されている手帳に注目が集まっている。
「お薬手帳は保険証と一緒に携帯しましょう」と坂本会長は話す。
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