県政報告130 ニーズに応える県政を
穏やかな新年の訪れを皆様と共にお祝いしたいと思います。
今年は未年(ひつじどし)。群れをなす羊は家族の安泰や平安を表すと言われます。
戦後70年を迎える本年が、平和の象徴ともいえる羊であることに不思議な巡り合わせを感じます。平和の尊さに思いを致し、将来世代に平和を引き継ぐことができるよう、一人ひとりが「自分にできること」を探し、行動していかなければとの想いが湧いてきます。
昨年末に発表された「漢字」は「税」。消費税率のアップや物価の上昇に、景気回復は実感できないままでしたが、ノーベル物理学賞受賞のニュースや、テニスの錦織選手・スケートの羽生選手の活躍に勇気づけられた一年でもありました。また災害対策の再点検を迫られるような噴火や土砂災害もありました。
今年も、県民の皆様の安全・安心と、誰もが暮らしやすい魅力あふれる神奈川づくりに向けて力を尽くして参ります。今年もよろしくお願い致します。
*生活満足度は?
県では、県民の皆さんの多様化する生活ニーズを把握するため、毎年「県民ニーズ調査」を実施しています。くらし全般に対する満足度や暮らし向きの変化、住み続けたいと思うかなどの「基本調査」と、特定のテーマについての「課題調査」の二本立てで行い、その結果を県の施策に反映するのが目的です。
26年度の生活総合満足度は、「満足している」が前年に比べ2・6ポイント増えて5割台。逆に「不満である」は3ポイント減って2割を切りました。
くらし向きの変化では、「よくなった」が約1割、「悪くなった」が3ポイント増えて約3割。「悪くなった」と答えた人の約5割が「日常の生活費が増えた」、約4割が「賃金などの収入が減った」としています。
今後の見通しについても「明るい」は約1割、「暗い」は約4割でした。調査結果からも、県民の皆さんがくらし向きについて、厳しい見方をしていることがわかります。
県行政で力を入れて取り組んでほしい分野としては、1位が治安対策、2位が防災対策、3位が高齢者の福祉、4位が医療、5位が子育て支援でした。
また個別課題では「犯罪被害者支援」について、犯罪被害者の抱えている苦痛や問題が周りの人に認識されていないとの認識を持つ人が約4割となり、「犯罪にあった場合の適切かつきめ細かな支援」の充実が求められていることも浮き彫りになりました。
*防犯カメラ設置促進
治安対策は、県警察と多くの県民の皆さんの地域での防犯活動などが効を奏し、数字上は改善しているものの
「体感治安」では不安を解消しきれていないというのが実状です。
性犯罪の増加や自転車盗やひったくり、空き巣といった身近な犯罪の抑止のためには防犯カメラの適切な設置を促進することも必要。犯罪の未然防止に向けて、設置を検討している自治会や商店街等へハード、ソフト両面からの支援を充実させていきたいと思います。
*沿道建築物の耐震化
昨年12月に政府の地震調査委員会が、今後30年以内に震度6弱以上の地震が起こる確率について発表し、横浜市は2013年版を12ポイント上回る78%でした。東日本大震災から4年を迎えようとしていますが、被害を少しでも小さくする「減災」への取組み充実は待ったなしです。
災害時に救急救命や、人・物資の輸送を担う緊急輸送道路はまさに生命線。県内で約2000キロが指定されています。建築物の倒壊で道路が寸断されることのないよう沿道にある建築物の耐震化を図ることは大変重要ですが、昨年の予算委員会で早急な取組みを求め、26年度にようやく調査が始まりました。時間とお金のかかる沿道建築物の耐震化、スピードアップを図れるような支援策やしくみづくりに努めます。
*子どもの文化芸術鑑賞
昨年のニーズ調査で初めて取り上げられたのが、「子どもたちの文化芸術の鑑賞・体験」に関する調査です。これは文化芸術振興計画の重要な柱となっているにも関わらず、これまで実態の調査が行われていませんでした。適切な施策を実施するためにはしっかりとした調査を行うことが必要と指摘し、基礎的な調査が実施されました。さらに充実させていきたいと思います。
*かなかなかぞく
市に比べてちょっと遠く感じる神奈川県。その取組みをわかりやすくお伝えするために登場したのが「かなかなかぞく」です。海坊主の「かなぼう」も一員というアニメの家族が、ホットな神奈川県の情報を紹介してくれます。
これまでの広報ツールでは情報が届きにくかった若い世代の方々にも関心を持って頂けるよう工夫されています。ぜひ検索を!
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