横浜市交通局の2015度予算概要が先ごろ発表され、新羽車両基地の高架下・屋上有効活用の事業化に向けた準備に、1944万の予算が計上されている。局は同地を民間企業に貸出し、収益を得たい考えだ。
北新横浜駅の近くにある新羽車両基地は3階建て、敷地全体で約6・7ヘクタールある。2階部分が市営地下鉄ブルーラインの車両基地になっており、今回貸出が計画されているのが、屋上と高架下部分。合わせて4・5ヘクタールある。15年度の予算案約2千万円は、この土地の測量と年間賃料を割り出すための鑑定のために計上されている。
マスコミ報道や車両基地活用への問い合わせが企業から昨年来、特に増えたことが今回の予算計上につながった。局によると、公募の結果、企業側と話がまとまれば、来年度中に活用方法が決まる可能性があるとしている。
新羽車両基地は、1992年に工事着工、96年に使用開始されている。新横浜都心地区の「新羽車輛基地上部有効利用ビル(仮称)」に位置づけられていることから、これまでに度々活用法が議論されてきた経緯がある。しかし、バブル崩壊による経済不況などから、なかなか進ちょくしない現状が続いていた。
地元の声は
地元の大倉山周辺住民からは以前から同車両基地の整備について意見が出されてきた。
2009年、国土交通省京浜河川事務所、港北土木事務所などから、大倉山地区連合町会、「大倉山夢まちづくり実行委員会」に対し、鶴見川の周辺の一体的なまちづくりへの諮問があった。同委員会では、太尾堤緑道の延伸、鶴見川を跨ぐ人道橋の整備などと同時に車両基地の整備も提案していた。
そんな中、2014年度「横浜市都市計画マスタープラン港北区プラン改定素案」が発表され、同委員会が進めてきた車両基地屋上部の利用計画案と合致していたことから、区に改めて具体策を示している。港北区民・横浜市民の行事・イベント広場として、管理棟の建設、「花とみどり」の庭園づくりなどがそれだ。これまで歴代の港北区長も基地を視察している。大倉山夢まちづくり実行委員会の植木貞雄代表は「地域活性化のために地元の意見に耳を傾け、実現させてほしい」と話している。
局では「少子高齢化が進んでおり、賃貸料を頂くことで安定した収入面を確保したい思いがある。ただ、地元からの要望があると思う。募集要項には賃貸料のほか、『地域・環境貢献を行うこと』という項目も掲げることを検討している。いずれにしても区と話し合いしながら進めていく」としている。
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