陸前高田の親子広場と交流を深める、「たかたんのおうち」の代表を務める 芹田 賢治さん 高田在住 51歳
陸前高田での経験が端緒
○…東日本大震災が発生した2011年の11月、消防団の仲間に誘われて初めて岩手県陸前高田市に赴いた。そこで被災した親子の憩いの場として開かれていた「きらりんきっず」を訪問。情報交換やおしゃべりが、小さな子どもを抱え、周りとの関係や将来に不安を持つ保護者たちの心の支えになっている様子を目の当たりにした。「偶然にも同じ”高田町”。自分が住む高田でも、こんな場所を作り、人をつなげたい」という思いを強くした。
〇…「陸前高田に行かなければ、この交流の場は今の形になっていなかった」。高田に地域のコミュニケーションハウスを作る話はもともとあり、「きらりんきっず」同様の小さな子どもを持つ保護者が子育相談や地域情報の収集をし、交流の輪を広げる場所作りを目指していた。そんな中、誕生した「たかたんのおうち」の初代代表を引き受けることに。「被災地で交流の大切さを知ったことで、地域間のつながりの尊さを認識した」と振り返る。
〇…高田生まれの高田育ち。大学卒業後、実家の果樹園を継いだ。「いつも人に囲まれていることが多いので、一人でラジオを聞きながら畑仕事をすると無心になれていいんです」と笑う。大学時代の友人とは今でも交流を持ち、昨年は一緒に被災地にも足を運んだ。「長年一緒なので、僕の扱い方もわかってくれる。とてもありがたく、嬉しい存在です」
〇…今でも定期的に「きらりんきっず」や被災地に足を運んでいる。何度も訪れる中で、気づくことが増えてきた。「被災地の人たちは一生懸命走っていて、今やっと振り返る時を持てるようになったと思う」。赴くたびに”私たちが忘れてはいけない”という意志を強くする。「自分は消防団員なので、もし地震が起きたら『たかたんのおうち』には行くことができない。それまでにいざという時に安心して集まれる場所にしていきたい」と思いを固めた。
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