港北区版 掲載号:2015年4月30日号 エリアトップへ

「広告業界の若手が選ぶコミュニケーション大賞」の優秀賞を獲得した、鳥山町にある三和交通株式会社の取締代表を務める 吉川 永一さん 東京都在住 37歳

掲載号:2015年4月30日号

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タクシーで切込む新しい風

 ○…ユニークな手法を導入し、顧客と新しいコミュニケーション構築を目指す企業を広告業界の若手社員が選出する、同賞で優秀賞に輝いた。乗客が「ゆっくり走って」と運転手に伝えるボタンのついた「タートルタクシー」が高評価を得た。「『急いでいないお客様もいるのではないか』とのアイデアが発端。推薦していただいての受賞なので嬉しいです」と笑顔見せる。

 〇…「ボタン一つで自分の意思通りに改造できるタクシーができたらいい」。そんな話をデジタルマーケティング会社で働く友人と話していたのがきっかけ。そこで思いついたのが速さの希望を運転手にボタンで伝えることで調整できるタクシーだった。昨年1月から導入し、「タートルタクシーを指名して呼んでくれる人も出始めている」と上々の様子。利用者は小さな子どもを持つ家庭、病人や妊婦など様々だ。珍しさから国内外のメディアからも取り上げられ話題に。「運転手に直接伝えにくい気持ちを代弁できるところが良いようです」と分析する。

 〇…学生時代はグラフィックデザインにはまり、ニューヨークの映画学校に留学するほどのめり込んだ。得意分野はコメディ。「作った映画に海外の人たちはみんな手を叩いて笑ってくれた」とニッコリ。自作パソコンが趣味で、機械には自信がある。「26歳で次期社長として入社した時、最初にパソコン関係を整備していった。若いながらも教えられることがあって会社に徐々に受け入れられた」と振り返る。

 〇…「タートルタクシー」以外にも、今までも斬新なアイデアを出してきた。妊婦の住所など登録し、緊急事態ですぐに向かう「陣痛119番」や「おつかい代行サービス」などがそれだ。しかし、失敗も多いという。「また、変なことやっていると思われているかも」と肩をすくめるが、意に介さない。タクシー業界の枠を超えた挑戦はこれからも続いていく。

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