港北区が月刊で発行する生涯学習と区民活動を支援する情報紙「楽(ラク)・遊(ユウ)・学(ガク)」がこの4月の号で創刊から20年を迎えた。区担当者は「今後も区民にとって有益な情報を発信し続けていく」と意気込みを見せる。
1994年、市内で初めて港北区民の生涯学習をサポートする位置づけとして設置された生涯学習支援センター(現区民活動支援センター)。同センターが区内で活動する生涯学習活動ボランティアらを紹介するための情報紙として「楽・遊・学」の第一号を95年4月に発行させた。名前には「楽しく遊びながら学びましょう」という思いが込められており、区内で開催される講座、イベントなどの情報を発信し続けている。
区担当者は、「創刊当初は、情報を集めるのに苦労したと聞いている」と話すが、現在では掲載依頼が殺到する。同センターのスタッフ3人が、A4紙8ページと限られたスペースの中でいかに情報を盛り込むかという課題に取り組み、窓口案内業務の合間を見ながら割り付けやレイアウトの調整をしている。
近年では区主催のイベント掲載後、参加者へのアンケートで「楽・遊・学を見た」という回答も多く、区民に親しまれる情報紙として定着しているようだ。同紙は区役所のほか、地区センター、ケアプラザ、図書館、駅など79カ所で計3000部を配布している。
16年以上の連載
同紙の名物連載コーナーが「わがまち港北」。調査・執筆は「大倉精神文化研究所」(大倉山2の10の1)研究部長の平井誠二さんらが担当している。平井さんによると、98年に区から、「港北区史(86年発行)の内容を区民にわかりやすく伝えたい」と打診があったという。1000ページを超える同史を元に、第1回となった「師岡熊野神社の筒粥」(99年1月号)」などの寄稿を提供してきた。
「これまで、締切日になってもテーマが決まらないこともあった」と16年間を振り返る。12年からは同研究所の林宏美さんと共に執筆を続けている。連載する中で心がけているのは「誰でも読めるもの」。難しい漢字にはルビを振るなどこだわっている。また、毎年8月には、慶応大学日吉キャンパスに残る、旧海軍の連合艦隊司令部が置かれた日吉台地下壕など、第二次世界大戦の話題に触れている。「楽・遊・学が続く限り連載を続ける。次回をお楽しみに」と平井さんらは話す。
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