港北区版 掲載号:2015年5月28日号 エリアトップへ

菊名の放課後施設で、地域の独居高齢者と食卓を囲む事業を始めた 和賀 康子さん 都内在住 35歳

掲載号:2015年5月28日号

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食の奥深さに向き合う

 ○…食育に特化した放課後施設「食楽スクール」は約2年前、菊名駅前で産声を上げた。徐々に軌道に乗ってきたなか、新たな取り組みとしてこの5月からスタートさせたのが「みんなのぐりぐら食堂」。横浜市社会福祉協議会と協力し、通所する子どもと地域の独居高齢者などが一緒に施設で夕飯を作り、食卓を囲む。「食を通じて子どもと高齢者が交流を深めることが、各世代の課題解決のチャンスになると考えました」と柔らかな笑顔を見せる。

 ○…小学生約30人が通う。野菜が育つ過程や料理の歴史などを伝える指導方針が大きな特徴だ。「食べるという行為には学ぶべき要素がたくさんあります」と持論を語る姿は熱い。新事業では独居老人の見守り、認知症対策なども視野に入れる。「食はみんなを繋げていってくれる。そういう力があるんです」。鶏肉加工品販売会社の企画・営業を振り出しに、コンビニメニューを開発する企業勤務、日本の食文化を見直すためのヨーロッパ留学など、思考を深めてきた。「生き物の『命』を頂くことでもある。知るほどに真摯な気持ちになります」

 ○…東京・西麻生にある昔ながらの商店街で生まれ育った。自宅は電器店を開いており、近所付き合いが活発だった。「子どもの頃、お豆腐屋さんやステーキ屋さんでおすそ分けをしてもらって。食に興味を持った原風景です」。休みなく仕事を続けるが「楽しくて仕方ない。疲れはないですね」。たまの休日には美術館をめぐることも。「でも、『子どもたちが喜びそうな絵はないかな』ってことばかり考えています」と笑う。

 ○…取り組んでいるテーマが1つのモデルケースになることを願う。「『食堂』で高齢者の方が子どもたちに独楽(こま)など教えてくれたら最高。そうした場にしていきたい」。未来のことは分からないと前置きした上で、「食から離れることはない。学び続けます」。揺るぎない信念を垣間見せた。

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