デザイナーで、4月7日から中区でパステル画の個展を開く 小林 めいきさん (本名 小林 明毅さん)大豆戸町在住 71歳
アナログに魅せられて
○…クレヨンのような形状で、鮮やかな柔らかい発色が特徴のパステル画材。「キャンバス上で指を使って馴染ませるアナログさと、色合いのピュアさがいい」。都内を拠点に展覧会を開いていたため、地元・横浜では約10年ぶりの個展。四半世紀かけて書き溜めた作品と、新作を含めた約40点をお披露目する。
○…フリーのデザイナーとして多忙な毎日を送っていた40代半ばの頃、息抜きとして始めたのがパステル画だった。1990年代、デザイン業界ではコンピューターの導入が始まり、アナログからデジタルへの転換が求められていた。「その反動かな。クリックひとつで色が塗られるのは、なんだかつまらないと感じてしまって」。グラフィックデザインの仕事と並行して、増えていく趣味としてのパステル画。水やパレットが必要なく、思いついたときにサッと描ける手軽さも性に合っていた。
○…「何事も、直接この目で見に行かないと」。座りっぱなしの平日とは一転して、趣味は登山やロードバイクなどのアウトドア。10年前には、二輪車の免許を取得。一目惚れしたホンダのハンターカブにテントや寝袋を括り付け、北海道や九州へ旅に出る。高速道路は使わず、目的もなし。その土地土地の風景を気ままに楽しむのが最高の贅沢だ。「妻からは『子どもみたいね』と言われるけど、今の大事な楽しみのひとつだから」
○…モチーフとして描かれるのは、草原にポツンと置かれた跳び箱や、コップの水に静かに浸るハーモニカ――。作品を見た人がどのように感じるか、「人によって違うのが面白い」という。70歳を機に事務所は畳んだが、商業デザイナーとして「作品にはメッセージを潜ませている」と屈託のない笑みを浮かべる。月に数回、金沢区でパステル画教室も開いている。「もう15年ほど続けている。これからもアナログ画の面白さを伝えていきたい」
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