神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
港北区版 公開:2016年8月18日 エリアトップへ

横浜市 救急出場 最多を更新 到着時間 10年で1分遅延

社会

公開:2016年8月18日

  • LINE
  • hatena

 横浜市消防局は7月22日、2016年上半期(1月1日〜6月30日)の火災・救急の概況を発表した。救急出場件数は前年同期より2910件増加の9万227件(搬送人員7万8549人)で、過去最多を更新した。

 2011年以降、横浜市の救急出場件数は増加の一途を辿っている。昨年1年間の出場件数は17万8344件で、平均すると1日あたり489件。5年連続で過去最多を更新した。

 増加の一因に指摘されるのが人口の高齢化だ。05年は全搬送人員の44・4%だった65歳以上の高齢者は、今回の発表で半数以上の55・1%に。特に75歳以上の搬送は3万961人で全体のおよそ4割で、これは、75歳以上の6・6人に1人が救急車を利用した計算だ。消防局救急課の担当者は「高齢化は今後ますます進展するため、利用者は増加し続けるだろう」と話す。市の推計では、20年には年間20万件を突破する予測もある。

増隊で対応

 件数の増加で危惧されるのが、救急車の現場到着までにかかる時間だ。15年の所要時間は平均6・9分。年々秒単位で延びる傾向にあり、ここ10年間で約1分近く延びたという。

 消防局はこうした状況に対応するため、隊の増強を図っている。現在、救急隊は市内に67隊あるが、今年度中に都筑区・緑区・栄区に各1隊増やす予定だ。「できる限りの増隊はするが、それで対応し続けるのは難しい」と話す。

迷わず呼べる環境を

 消防局は搬送人員の半数が軽症という実態を踏まえ、啓発活動にも力をいれる。14年12月からは救急車を呼ぶべきか迷った時にパソコンやスマートフォンで緊急性を判断できる「横浜市救急受診ガイド」の運用を開始。さらに各区役所などで冊子版も配布した。

 また、今年1月に設置した市医療局の「救急電話相談」が6月から24時間相談可能に。「♯7119」に電話すると、看護師のオペレーターが対応。相談者の症状に基づき、緊急性や受診の必要性などを判断し、医療機関の案内や119番への転送をしてくれる。担当者は「夏は熱中症の方が増える時期。判断に困った時は、ためらわずに救急車を呼んでほしい」としている。

港北区版のトップニュース最新6

敷地にオリーブ植樹

小机小

敷地にオリーブ植樹

市と協働、製品化目指す

3月28日

新店舗敷地で環境活動

そよら横浜高田

新店舗敷地で環境活動

地域住民とともに植樹

3月28日

商業施設「SHINSUI」開業

商業施設「SHINSUI」開業

新綱島のまちづくり進む

3月21日

子宮頸がん対策に新検診

横浜市

子宮頸がん対策に新検診

HPV検査導入へ

3月21日

いよいよ24日開館

ミズキーホール

いよいよ24日開館

文化芸術の発信拠点

3月14日

子育て手続き スマホで

横浜市

子育て手続き スマホで

6月末、アプリ配信へ

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 4月20日0:00更新

  • 2月18日0:00更新

  • 6月25日0:00更新

港北区版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook