港北区は今月1日、子育てに関する相談施設「横浜型児童家庭支援センター」を大豆戸町に開設した。育児不安などの理由から養育に困難さを抱える家庭などが対象。児童相談所や区役所とは異なる新施設として、相談窓口の裾野拡大が期待される。
今回区が整備する横浜型児童家庭支援センター「ラ・コッコラ港北」は、児童福祉法に基づき0から18歳までの子どもに関する相談・支援業務を行う。「子どもとの関わりがうまくいかない」「身近に話を聞いてくれる人がいない」などの悩みに対し、社会福祉士など4人のスタッフが電話・来所相談を受け付ける(来所は要予約)。必要な場合は区役所などと連携し、適切な関係機関の紹介や情報提供を行う。
利便性を重視
「1区に1施設」をめざし、2001年から順次開設している同センター。旭区を皮切りに、港北区は市内7例目となる。運営するのは、区内で特別養護老人ホームや小規模保育所を運営する社会福祉法人「千里会」(二宮浩理事長)。昨年度、横浜市の事業者募集に対し、5法人の中から選ばれた。
同センターの特徴は、既存の6軒が児童養護施設内などに併設しているのとは異なり、菊名駅からほど近いマンションの一室に構えていること。「利便性が高く、家庭的で落ち着いた雰囲気の中で、ゆったりと話を聞くことができる」と同センター。開設から約1カ月。利用者はまだ訪れていないが、電話相談は随時受け付けているという。保護者と相談の上で必要と判断された場合には、子どものショートステイや休日預かりにも対応する。
窓口拡大に期待
区では昨年度、育児関連の電話相談などが約1600件あった。内容は、主に乳幼児の発達や教育に関するもの。「市内最多の人口なので件数も多い」と区子育て支援課担当者は話す。今回新設されたセンターの事業内容は、従来の区役所や児童相談所、市が行っている電話相談などと基本的に変わらないが、「窓口が増えることで、子育てに悩む家庭の受け皿が拡大することを期待する」と同課担当者は話している。
詳細はラ・コッコラ港北【電話】045・717・6740(住所は予約時に伝達)
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