港北芸能協会の会長に就任した 工藤 祐一さん 師岡町在住 83歳
「日本の伝統芸能を継ぐ」
○…来年創立40周年を迎える港北芸能協会の新会長に就任した。同会には日本舞踊や民謡などに親しむ11の団体が所属、大倉山観梅会や地域の祭りなど季節ごとのイベントなどで披露している。11月には恒例の「港北芸能大会」を控えており、「私も舞台に上がるよ。たくさんの人に楽しんで欲しいね」と笑顔を見せる。
○…ことの初めは会社勤めをしていた53年前。趣味の日本舞踊などを通して募金などで社会貢献しようと港北芸能愛好会を始めた。そうした中、「日本の伝統を後世に受け継いで行きたい」という思いが湧き上がり、港北芸能協会を設立。自身はサポート側に回るとの考えから副会長職を担ってきた。日本の伝統芸能に関心を持ったのは故郷の秋田県で子どもの頃、日本舞踊や尺八の音に惹かれていた原風景があるから。さらに仕事上で民謡を指導する師に出会ったことも後押しした。「協会の思い出はいっぱいあるけど、横浜アリーナで500人以上が一緒に盆踊りをしたことは忘れられないね」と懐かしむ。
○…50代から70代の間はプロパンガス業に従事していたことも。「商店街やまちを歩き回っていたから顔が広いと言われる。飲み会に呼ばれては三味線を抱えて民謡を歌いに行っていたよ」。また着物が好きで、普段着として愛用しているという。イベントに参加するときも絶対に着物。「着心地が良いんだよね」と微笑む。
○…協会の課題は、日本芸能をどう後世につなげて行くか。所属するメンバーは高齢者が多く、積極的に参加する人が少なくなってきている。また、協会内は日本舞踊に偏りがちであるため、民謡や神楽などを行う人にも入って欲しいという。「自ら伝えて行こうとする人が減ってきてしまったのが残念。イベントを通して若い人、子どもたちにも魅力を感じとって欲しいよね」。真心を持って、これからも日本の良き伝統をつないでいく。
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