12年に一度の御開帳―。
横浜北部の港北・青葉・都筑区や川崎市の高津・宮前・中原区に点在する寺院などで構成される「都筑橘樹 酉歳開帳地蔵菩薩霊場」で今年の4月16日〜5月7日の期間、12年に一度の地蔵菩薩御開帳が行われる。
区内では6〜12番の7霊場「北新羽地蔵堂」(新羽町3926)、「新吉田神隠し地蔵堂」(新吉田町3175)、「浄流寺」(新吉田町3317)、「榎堂」(同)、「興禅寺」(高田町1799)、「眞福寺」(下田町3の11の5)、「保福寺」(日吉4の16の2)が含まれている。
江戸時代中期に形成
酉歳地蔵菩薩霊場の始まりは江戸時代中期にさかのぼる。11番霊場・眞福寺の青木康雄副住職によると、天保4年〜10年にかけて、全国で大飢饉が連鎖反応を起こすかのように発生し、庶民の生活は困窮。こうした状況から地蔵信仰が発生し、拡大して霊場が構成されたと伝えられているという。「庶民的かつ民謡的旋律を帯びた御詠歌を歌い、二世の安楽を祈念したといいます」と、青木副住職は話す。
眞福寺で御開帳されるのは木仏の「子育延命地蔵菩薩」。蓮の花の台座に座っていて、左腕には赤子を抱えている。百体の回り地蔵のうちの一体を相模の保国寺・孝戒和尚から譲り受けたとされ、安産、子の成長、延命の願いごとにご利益があるとされているという。
霊場では御開帳に合わせて札所案内を兼ねた集印帳が発行され、各札所で渡される朱印札をとじ込められるようになっている。集印帳(有料)の価格は現在未定。朱印札は各札所一律300円の奉納が必要となる。御開帳される時間は各日午前9時〜午後5時。
「12年ごとに巡ってくる御開帳に際し、皆さまにもぜひご巡拝いただければ」と青木副住職は呼びかけている。
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