県政報告162 「良き実り」もたらす酉年に 県議会議員かながわ民進党県議団 はかりや珠江(たまえ)
新(あらた)しき年のはじめの
初春の今日降る雪の
いやしけ吉事(よごと)
”降り積もる雪のように今年も良いことがたくさんありますように”との願いを込めて詠まれた万葉集―大伴家持(おおとものやかもち)の一首です。
酉年は「実り」を表すと言われ、「成果を出せる年」「運気を取り込む年」なのだとか。「良き実り」のために、小さな一歩一歩を丁寧に積み重ねていきたいと思う元旦です。
*港北が夢の舞台に
リオ五輪での日本選手の活躍、素晴らしかったですね。次はいよいよ東京五輪。セーリングは江の島、野球は横浜スタジアム、そしてサッカーは港北区の横浜国際総合競技場(日産スタジアム)が舞台。今年は準備も本格化し、急ピッチで進められます。
また2019ラグビーW杯も、世界中からお客様を迎える大イベントです。野球やサッカーに比べ競技人口が少ないので、ラグビーの醍醐味を知って頂く取組みや、危険の少ないタグラグビー等を通じて、子どもたちに関心を持ってもらうなど、機運を高める工夫が必要です。
港北区は競技会場となる横浜国際総合競技場がありますので、安全・安心、環境美化、ボランティア等、おもてなしの最前線に立つことになります。県と横浜市が協力し、両大会を通じて価値ある「レガシー(遺産)」を遺せるよう取組みたいと思います。
*スポーツと文化の祭典
五輪は「スポーツの祭典」というイメージが強いと思いますが、オリンピック憲章には、文化や教育との融合が謳われており、「文化プログラム」の実施は開催国の義務となっています。
国では、日本の文化・芸術の魅力を世界に発信すると共に、文化・芸術振興の好機と捉え、全国の自治体と連携して、イベント数20万件、参加人数5千万人を目標とする方針を打ち出しました。
県では、かねてから市町村と連携しながら、地域の文化資源を活用し、その魅力で人々を引きつけ街に魅力と賑わいをもたらす事業=「マグネット・カルチャー(略称マグカル)」の全県展開を図っています。悩みの種は「マグカル」の認知度が低いこと。今後は五輪の「文化プログラム」を意識して、さらにその取組みを加速させ、「マグネット力」を高めるのが課題です。
神奈川にはユネスコ無形文化遺産になっている三浦市の「チャッキラコ」等の民俗芸能、相模人形芝居等の伝統芸能がありますが、あまり知られておらず、いずれも後継者の育成や活動存続に大きな課題を抱えています。こうした「地域の宝」の継承にも力を注がなければなりません。
五輪「文化プログラム」は、改めて自らの文化・芸術の多様さ、奥深さを見直し、学ぶ絶好のチャンスでもあります。加えて若手芸術家の育成や、障がいの有無に関わらず、文化・芸術に親しむことができる環境整備も今後の課題です。
2020東京五輪における神奈川の取組みが、ハートフルでキラリと光るものになるよう、多くの方の知恵と力を結集して取組んでいきたいと思います。
*子どもの笑顔を守る
子育て世代をどのように支援し、子どもたちの健やかな「育ち」を守っていくのか、多面的な取り組みが求められています。
県では保育士増員のため、2回実施となった保育士試験について、特区制度を活用してさらに1回増やす提案をしています。保育園の待機児童解消に向け保育士を増やすことは急務ですが、講習受講で実技試験を免除するとの方向性に不安もあります。スキルアップの仕組みも合わせて検討することが望ましいと思います。
子どもの将来が生まれ育った環境により狭められることのないようにすることを目指す「子どもの貧困対策」。きめ細かな実態把握を継続しつつ、親の生活の立て直しに向けた就労支援や、学習をサポートする取組みを強化する必要があります。特に給付型奨学金制度については強い要望があります。子どや家庭と直接関わる市町村と連携し、着実な計画推進に向けて、引き続き働きかけていきます。
*ともに生きる社会を
津久井やまゆり園で発生した痛ましい事件。2度と繰り返されることのないよう、県では「ともに生きる社会かながわ憲章」を策定しました。今後はこの憲章を一人でも多くの県民の皆様に知って頂く活動に取組んで参ります。
昨年は高齢者が関わる重大な交通事故も多発しました。車がなければ生活できない高齢者も多いと思われ、高齢者の移動手段をどう確保するか、社会全体で高齢者の生活を支える体制を整えていく必要があります。
思いやりあふれる社会を築くのは私たち一人ひとり。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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