初出場の春高でチームをベスト16に導いた慶応高バレーボール部の監督を務める 渡辺 大地さん 神奈川区在住 25歳
再びの晴れの舞台目指す
○…創部68年目の快挙を成し遂げた。目標を県ベスト8と掲げたチームを念願の初優勝に導き、勢いそのままで臨んだ高校生バレーボーラ―の聖地”春高”の舞台でも初戦、2回戦と強豪校を下し3回戦まで駒を進めた。敗戦後生徒には「悔しい気持ちは残るが、胸を張ろう」と声を掛けた。
○…慶応高校から声がかかりチームを率いて2年目。高校時代に名門・東亜学園で全国制覇を経験し、日体大時代も主将としてチームをリーグ戦優勝に導いた実績を認められ現職に。部では礼儀礼節を重んじつつも、個々の自主性を重視。一歩引いて全体を見る指導を心掛けている。プレーの大部分は感覚で体に染みついているため、上手く言葉で伝えられないことがもどかしいという。「やるのと指導するのは全く別です」と苦笑い。「選手が本気で春高の舞台を目指して練習に励んだことが創部以来の好結果につながった」と胸を張る。
○…小1から中2までピアノを習っていた一面も。そんな少年が夢中になったのがバレーボールだった。父親は公立中のバレー部顧問を長年務めており、小学生の頃よく連れて行かれたのが練習試合。競技への興味が次第に膨らみ4年生で地元クラブへ入部した。「楽しくて夢中だった記憶しか残っていない」と当時を振り返る。大学時代の公式戦は慶応を訪れることが多く「日吉は自然と戦いモードになる街」と胸中を垣間見せる。現在は同校の保健体育教諭でもあり多忙だが、たまの休日には友人と食事に行き息を抜く。「最近安くて美味しい天ぷらの店をみつけたんです」と笑顔を見せる。
○…目指すは常に勝負ができるチーム。同じ目標に向い「最終的に慶応バレー部で良かったと思える日々を過ごしてほしい」という気持ちが基本にある。新チームには春高経験者が3人残っており「チャンスは十分ある」。再度全国大会の舞台へと駆け上がるための準備は始まっている。
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