港北区版 掲載号:2017年9月21日号
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記者メモ Vol.1 徘徊者をアプリで探せ!

社会

高齢者、子育て、災害――。日本には様々な考えるべき社会問題がある。では港北区では何が起きているの?区内での現状を、体当たりで調査します。

 今、南日吉商店会を中心に「徘徊してしまった高齢者をいち早く見つけられる」とある手段が話題を呼んでいる。スマートフォンアプリ「みまもりあい」だ。

 通常、徘徊者を探す際には、警察や行政に届け出を提出した上で捜索が始まるため、動き出しに時間がかかってしまう。しかしこのアプリは、こうした一連の流れを行う必要は一切なく、さらに個人情報を保護した状態で探すことができるという。まず、徘徊が心配な高齢者の家族や周りの人が会員登録。するとID番号が記載されたステッカーが届くため、本人の持ち物や洋服、靴などに貼っておけば準備は万全。いざ徘徊してしまったら、アプリで捜索依頼。発見した協力者がフリーダイヤルに電話をし、IDを打ち込むと転送システムで家族に電話がつながるという流れになっている。

 このアプリの話はまずサ高住「ココファン日吉」に舞い込んだ。製作元である社団法人セーフティネットリンケージ(高原達也代表理事)から詳細を聞いた同施設は「南日吉商店会に相談してみましょう」と小嶋純一会長に協力を依頼。そこから近隣のケアプラザや民生委員、社協、町内会、PTAなどに広めて行くうちに協力者を含めた登録数は日吉周辺で500人に。八王子市や福岡市などでは行政を通して拡大したが、口コミだけでここまで増えた例は、他に見ないという。

 7月某日、テレビ局の取材のもと、小嶋会長は自ら徘徊者となってテストを行った。家を出て10分後に家族が不在に気付く。捜索依頼とともに呼び名や外見などが協力者に伝えられると、商店街のはずれなどを歩いていた小嶋会長はものの10分で発見された。

 昨年、認知症による徘徊行方不明届け出数が過去最多の1万5千人以上を更新。そんな中、地域住民などの協力だけで見つけ出せるこのシステムで、行方不明者の減少のみならず地域のつながりを強化し、港北区が”助け合いのまち”になれば先は明るいだろう。

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