学校法人岩崎学園が運営する横浜デジタルアーツ専門学校(新横浜)の学生が、9月に展開された秋の全国交通安全運動に合わせて「交通事故防止広報動画」を制作し、主に高齢者に対して事故防止をPRした。 同学校法人が神奈川県との間に締結している「連携と協力に関する包括協定」に基づく取組み。県内の交通事故が前年比で増加傾向にあり、かつ、全事故に占める高齢者が関係した事故割合が30%強であることから、高齢者を中心に広く交通安全に対する意識の高揚を図った。
この動画は、Youtube神奈川県警察交通総務課チャンネルのほか、川崎アゼリアビジョンや二俣川運転免許試験場内電光掲示板など、県内各所の大型ビジョンで放映された。
制作に参加したのは、同専門学校Web科2年の渡辺楓河さん(リーダー)、磯崎彩香さん、土屋亮さん、総合デザイン科3年の伊藤恵美さん、同2年の坂川葵さん、グラフィック科2年の臼井美祐紀さんの6人。
事例示し注意喚起
制作したのは、15秒間の動画を2本。1本目のタイトル「後悔しないために」では、事故例を通して実際に事故が起こっている現状を伝え、気を付けてもらえるようなストーリーとした。高齢の視聴者を意識し、あまり画面が切り替わらないよう工夫したという。
もう1本の動画のタイトルは「交通事故を減らそう」。高齢者の事故件数を示しながら、「おじいちゃん死なないで」という孫娘を想定した出演者からのメッセージを添えた。
制作にかかった時間はそれぞれ、およそ1カ月間。メンバーは「いろいろな場所に行って撮影した」と口を揃える。見通しの悪い交差点を自分たちで見つけたり、千葉県まで出向いたりしたという。
「動画を通して、(交通事故が起きると)加害者、被害者問わず、悲しむ人がいることを伝えたかった」と制作意図について話したリーダーの渡辺さん。「日々の生活の中で、交通安全の意識を変えてもらえたら」と動画に込めた思いを口にした。現在は、やはり交通安全を訴える年末用の長編動画を制作中。12月初旬には完成予定だという。
同専門学校の担当、教務部教務課の宮下隆友己主任は「このような取組みは、学生たちの卒業後の活動にもきっと役立つはず」と話していた。
なお、動画は現在も「神奈川県警察交通総務課チャンネル」で視聴可能。
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