映画をつくるワークショップ「ピリオド」代表 小林 富夫さん 菊名在住 61歳
レンズを覗いて時代を見る
○…地域で行われている活動を記録し、映像化している同団体。区内のイベントに参加しながら、地域密着のドキュメンタリー映像の制作をプロデュースしている。現在は2012年以来の再演となる舞台「まぼろしの篠原城」に向けた準備に勤しんでいる。
○…ピリオド初の活動は、菊名らくらく市の撮影。出店している福祉団体などが、普段どのような活動をしているのかを映像に収めた。菊名・大豆戸周辺で毎年恒例となっている、「打ち水大作戦」は作品を撮るべく始めたものだという。「みんなで一斉に打ち水をしたら、川みたいになりそうだね!」という妙案から生まれた。また女優の五大路子さんと親交が深く、現在は五大さんの活動も記録し続けている。「息子さんが高校生のころ、一緒に映画を作ったこともあったんですよ」
○…普段はパソコン機器などのサポートを中心に個人事業を行っている。コンピューターが誕生したころから30年以上携わっており、「コンピューターに関して分からないことはないよ」と笑う。もともとはキャノンでカメラ・レンズ作りの仕事をしていたこともあり、生粋のカメラ好き。当時は日吉にある東京綜合写真専門学校にも通っていた。「普通の日の何気ない情景を撮るのが好き。これだっていう画が浮かんでこないと、いい作品は取れないものだよ」と力を込める。また最近は、写真やスマホ講座なども個人的に行っており、80代以上の人に教えることもあるのだという。
○…日曜の朝は綱島の東照寺で座禅。区内に引っ越してきてから、約30年も続けている。「座禅をしながらいろんなことを考えるうちに、理屈では語れない、大事なことが見えてくるんだ」。今後はピリオドで撮った作品のデジタル化や五大さんの活動を作品にしていきたいという。地域を通して、これからもレンズの向こう側に見えるピリオド(時代)を見つめ続けるのだろう。
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