県政報告179 泣き寝入りせず相談を 県議会議員かながわ民進党県議団 はかりや珠江
*成人式が台無しに
振袖のレンタルや販売等を扱う業者「はれのひ」が突如として店舗を閉鎖したことから、成人式当日に予約していた着物が届かず、晴れの日を「振袖」で祝おうと楽しみにしていた成人式が台無しになってしまった事件。新成人やご家族のショックは想像を超えるものだと思います。
県内の自治体に寄せられた相談件数は11日まででおよそ500件、被害総額は1億円を超えると言われています。被害の実態調査や被害者支援の動きも出ていますが、「払ったお金を取り戻せるのか」等、被害者には不安が広がっており、来年以降の成人式等で同様の契約をしている人もいることから、被害はさらに増えることが予想されます。
*消費者を守るために
県では横浜駅西口のかながわ県民センターに「かながわ中央消費生活センター」を設置し、長年県民の消費生活相談や調査等を実施してきました。
昨今は高齢者の被害の増加や、経験の浅い若者を狙った悪質商法、加えてインターネットの普及など、消費者問題がさらに多様化・複雑化する傾向にあり、これまで以上に消費生活施策を充実させる必要が出てきました。
そこで県では消費生活条例を見直すため、改正の基本的な考え方を「消費生活審議会」に諮問しました。答申では、「訪問販売」の未然防止に向けたステッカー掲示への対応や、「訪問購入」への対策、消費者教育、不特定多数の消費者の利益を擁護する「適格消費者団体」への支援・協力などを盛り込む必要があることが示され、第1回の県議会定例会で、改正案が提案される予定。消費者保護の視点で審議に臨みたいと思います。
「うまい話」に乗せられないよう注意することが大事ですが、困ったときには泣き寝入りせず、相談機関を活用しましょう。
◆かながわ中央消費者センター
【電話】045・311・0999
◆横浜市消費生活総合センター
【電話】045・845・6666
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